
(しん)。
は
(しん)(
(かんざし))を、祝
を収める器(曰(えつ))の上に加えて、人を呪詛する意。〔説文〕八上に「假(か)るなり」、〔玉
〕に「
(なぞら)ふなり」とあって、僭上の意とする。〔詩、小雅、鼓鍾〕「
を以てし南を以てし 籥(やく)を以てして僭(たが)はず」とあり、節度や次序を誤ることを僭という。譖毀(しんき)してその節度を破る意で、それより僭上・僭越の意となる。僣(てつ)は狡猾をいう字であるが、潛(潜)の例によって僭を僣に作ることがある。狡猾の僣は、ほとんど用いることのない字である。
字鏡〕僭 奈須良不(なずらふ)〔名義抄〕僭 アヤマチ・タガフ・シバシバ・ヒトシ・ヌスミ・セム・アリ・ヲコル 〔
立〕僭 アガル・ヒトシ・カリス・ヌスミ・トガ・タガフ・ナズラフ・ヲコル・シバシバ
m、譖tzhi
mは声義近く、譖(しん)は〔説文〕三上に「
(うつた)ふるなり」とあり、もと神に訴えて呪詛する意。
・
ts
mもみな譖訴の意を含む。
や
(くし)の類は、わが国でも古く呪詛に用いたことがある。
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[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...