僭越(読み)センエツ

デジタル大辞泉 「僭越」の意味・読み・例文・類語

せん‐えつ〔‐ヱツ〕【×僭越】

[名・形動]自分地位立場を越えて出過ぎたことをすること。また、そのさま。「僭越な言い方」「僭越ながら代表してあいさつをさせていただきます」
[類語]野放図勝手わがまま横着身勝手得手勝手手前勝手自己本位好き放題好き勝手気随気ままほしいまま恣意的しいてき利己的エゴイスチック好き自分勝手気任せ奔放自由尊大横柄傲然高慢傲慢驕慢倨傲大風おおふう高姿勢高飛車高圧的居丈高権柄尽く・偉そう・口幅ったい越権不遜態度が大きい我が物顔空威張り野太い図太い太い豪胆厚かましい図図しいふてぶてしいおこがましいえげつないいけ図図しい猛猛しい虫がいい厚顔厚顔無恥鉄面皮破廉恥面の皮が厚い心臓が強い心臓に毛が生えている恥知らず傍若無人人を人とも思わない眼中人無し聞く耳を持たない横紙破りふんぞり返る自己中人も無げ

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精選版 日本国語大辞典 「僭越」の意味・読み・例文・類語

せん‐えつ‥ヱツ【僭越】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 自分の身分資格をこえて、出過ぎたことをすること。また、そのさま。僭踰(せんゆ)
    1. [初出の実例]「如是至宝不敢私蓄、敬上陛下、弗僭越耳」(出典元亨釈書(1322)上表)
    2. 「自分が一体文学をやるのさへ、僭越なのではないかと思った」(出典:友情(1919)〈武者小路実篤〉上)
    3. [その他の文献]〔韓愈‐上襄陽于相公書〕

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普及版 字通 「僭越」の読み・字形・画数・意味

【僭越】せんえつ(ゑつ)

身分をこえる。〔魏書、孝文五王、清河王懌伝〕諒(まこと)に天君臣別なるを以て、宜しく漸(ぜん)を杜(ふさ)ぎ防ぎ、相ひ僭越すること無(な)からしむべし。

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