先んずる(読み)サキンズル

デジタル大辞泉 「先んずる」の意味・読み・例文・類語

さきん・ずる【先んずる】

[動サ変][文]さきん・ず[サ変]《「さきにする」の音変化》他の人より先に進む。先に何かをする。「何事をするにつけても人に―・ずる」「技術開発他社より一歩―・ずる」
[類語]先んじる先立つ先駆ける先走る先に立つ先頭を切る先行先導主導誘導率先音頭取り先駆前駆先回り抜け駆けリード

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「先んずる」の意味・読み・例文・類語

さきん‐・ずる【先】

  1. ( 「先(さき)にする」の変化した語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]さきん・ず 〘 自動詞 サ行変 〙 他よりも先に進む。先行する。率先する。さきんじる。
    1. [初出の実例]「子は父に先て死る様なことはないぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)公孫弘卜式児寛第二八)
    2. 「朕、躬を以て衆に先んじ、天地神明に誓ひ」(出典:五箇条の御誓文‐明治元年(1868)三月一四日)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]さきん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙 ある物事を他よりも先に行なう。先手を取る。優先させる。さきんじる。
    1. [初出の実例]「身、これを以て先(サキンシ)、僅かに以て小しき治れり」(出典:史記秦本紀永万元年点(1165))
    2. 「渠奴(きゃつ)女房より一歩を先んじて行く事を決して許されない」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵閨閥)

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