化学辞典 第2版 「光電磁効果」の解説
光電磁効果
コウデンジコウカ
photoelectromagnetic effect, PEM effect
図のように,磁場中においた半導体に,表面付近で強く吸収される光を照射すると,そこに電子正孔対ができ,その濃度勾配のためキャリヤーが内部に拡散し,その途中でキャリヤーはローレンツ力によって磁場に曲げられ,試料の両端に電位差を生じる.すなわち,デンバー効果で生じた拡散電流に対するホール効果である.この効果により,表面再結合速度や,少数キャリヤーの寿命を測定することができる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報