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入札 いれふだ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

入札(いれふだ)
いれふだ

人物、金額、可否などを記した用紙を投票し、人選、売買価格(請負(うけおい)額や頼母子(たのもし)の落札額も含む)、集団の意志などを決定する方法。「にゅうさつ」とも読み、入簡(いれふだ)とも書く。とくに近世では人選のため広く行われた。武家では織田信長、豊臣(とよとみ)秀吉などが戦功者の選出や「にげ札」として臆病(おくびょう)者を密告させるのに行ったとされ(『山鹿(やまが)語類』)、また加藤清正(きよまさ)は母衣(ほろ)の勇者を選出するのに諸士に入札を行わせたといわれる(『翁草(おきなぐさ)』)。一方寺院では檀林(だんりん)などの住持を決定するために行い、朝廷では楽人(がくじん)の課試の優劣を定めるため行われることがあった。村落では村役人の選出や盗人の摘発に行われた。近代でも明治新政府は三等官以上の入札で左大臣、議定(ぎじょう)、参与、知事などを選出したことがある。[白川部達夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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