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中国の詩人、散文作家、文学史家。浙江(せっこう)省徳清の人。高名な考証学者兪樾(ゆえつ)の孫。北京(ペキン)大学在学中に文学革命の洗礼を受け、口語自由詩の草創に大きな貢献を果たした。のち周作人(しゅうさくじん)の影響下で散文小品にも独特の境地を拓(ひら)き、さらに北京の諸大学で教壇に立ちながら古典文学の考証、批評に転じ、詩作も旧体詩詞に限るようになった。旧文人風の趣味素養と近代的知性が微妙につり合ったきわめて高踏的なスタイルの持ち主である。詩集『冬夜』(1922)、散文集『雑拌児(よせあつめ)』(1933)、評釈『読詞偶得』(1934)などの著作がある。文学史家としては『紅楼夢(こうろうむ)』研究に打ち込み、人民共和国では科学院文学研究所に在籍した。
[木山英雄]
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出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…批判論文を採用するかどうかの手続問題から,馮雪峰(ふうせつぽう)らの《文芸報》編集部自己批判をも引きおこした。胡適の《紅楼夢考証》(新紅学)の系統を継ぐ兪平伯(ゆへいはく)は《紅楼夢研究》《紅楼夢簡論》などで,《紅楼夢》を色即是空を表す観念小説で,作者曹雪芹の嘆きの自伝とみなした。山東大学を卒業したばかりの李希凡,藍翎(らんれい)は,〈《紅楼夢簡論》およびその他について〉を書き,兪平伯はリアリズムの批判原則を離れ,明確な階級的観点を離れていると批判し,《紅楼夢》を当時の封建社会に対する反抗の書とし文学の分析に“人民性”を導入した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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