精選版 日本国語大辞典 「八宝菜」の意味・読み・例文・類語
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中国料理の炒菜(チャオツァイ)(炒(いた)め料理)の一種。八宝(パーパオ)とは8種の好材料の意であるが、8種に限らず、どれが主材料ということのない、いろいろの材料を用いた炒め料理で、日本でいえば、五目炒めのようなものである。たとえば、豚肉、海参(ハイシェン)(干しなまこ)のもどしたもの、鶏肉、アワビ、タケノコ、シイタケ、ハクサイ、サヤエンドウなどに、季節の野菜を炒め合わせて、塩、しょうゆ、酒などで味つけする。これにスープをすこし加えて、かたくり粉の薄い水溶きを入れて濃度をつけ、温かいところを供する。チャプスイ(雑砕)とよく似ているが、一般にチャプスイよりも好材料を用いるので、チャプスイは筵席(イエンシー)(宴会席)には供しないが、八宝菜は筵席の献立の本菜としても用いる。
[野村万千代]
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