八瀬童子(読み)ヤセドウジ

世界大百科事典 第2版の解説

やせどうじ【八瀬童子】

京都北方の八瀬里(現,京都市左京区八瀬)の住民古称。八瀬里は京都から大原,朽木を経て若狭,越前に通ずる街道筋にあり,比叡山延暦寺の京都側からの登山口で,11世紀には延暦寺青蓮院(しようれんいん)門跡領の荘園だった。住民は八瀬童子とよばれ,延暦寺に従属する一方,朝廷にも駕輿丁(かよちよう)として奉仕し,課役免除の特権が認められていた。そのことを示す1336年(延元1∥建武3)の後醍醐天皇綸旨(りんじ)が存在する。

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大辞林 第三版の解説

やせどうじ【八瀬童子】

朝廷の儀式などで、比叡山西麓の八瀬より召される牛飼童、また、駕輿丁かよちようの称。

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精選版 日本国語大辞典の解説

やせ‐どうじ【八瀬童子】

〘名〙 中世以来、大礼・行幸、その他、朝廷に事あるときに出仕して駕輿丁(かよちょう)を勤めた京都八瀬の里人。年貢課役を免除され、朝廷の慶事に献上するのを例とした。
高倉院厳島御幸記(1180)「やせどうじをぞ座主の召して、御輿つかうまつる」

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