大礼(読み)タイレイ

デジタル大辞泉 「大礼」の意味・読み・例文・類語

たい‐れい【大礼】

国家朝廷の重大な儀式。特に、即位の儀式。大典
人の一生の中で最も重要な礼式。冠・婚・葬・祭など。
[類語]栄典祝典祝儀祭典祭礼祭儀大祭大儀大典典礼盛儀儀式式典

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精選版 日本国語大辞典 「大礼」の意味・読み・例文・類語

たい‐れい【大礼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 国家・朝廷の重大な儀式。即位・立后などの類。
    1. [初出の実例]「この福原の新都には大極殿もなければ、大礼おこなふべきところもなし」(出典:平家物語(13C前)五)
    2. 「此度御即位之大礼其式古礼に基き」(出典:太政官日誌‐慶応四年(1868)八月二三日)
    3. [その他の文献]〔史記‐楽書〕
  3. 一生の中で最も重要な儀式。冠・婚・葬・祭の類。
    1. [初出の実例]「婚媾は人の大礼」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録三)
  4. 寺院長官別当長者等)が就任後に行なう吉書・拝堂等の儀式。
    1. [初出の実例]「益守僧正〈去年十二月廿八日任寺務〉依大礼以前、為未拝堂仕御影供々養法」(出典東宝記(1352)五)
  5. だいらい(大礼)

だい‐らい【大礼】

  1. 〘 名詞 〙 聖徳太子が推古天皇一一年(六〇三)に制定した冠位十二階の第五番目の位。たいれい。
    1. [初出の実例]「始めて冠の位を行ふ。大徳・小徳・大仁(にん)・小仁・大礼(ライ)・小礼」(出典:日本書紀(720)推古一一年一二月(岩崎本室町時代訓))

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普及版 字通 「大礼」の読み・字形・画数・意味

【大礼】たいれい

重大な礼。〔史記、項羽紀〕大行は細みず。大禮は小讓を辭せず。

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