デジタル大辞泉
「公論」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こう‐ろん【公論】
- 〘 名詞 〙
- ① 人々が正当であるとする議論、意見。世間一般に行なわれている意見。世論。輿論(よろん)。
- [初出の実例]「住持有二其闕一者、任二叢林法一、於二本寺大衆中一、以二公論一議二定之一」(出典:円覚寺文書‐文和三年(1354)九月二二日・大小禅刹規式条々)
- 「広く会議を興し、万機公論に決すべし」(出典:五箇条の御誓文‐明治元年(1868)三月一四日)
- ② 公平な議論。正論。
- [初出の実例]「叢林無二公論一久矣」(出典:旱霖集(1422)丘高菴住東福江湖疏)
- 「情慾を省きて公論(コウロン)を取らば」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)残)
- [その他の文献]〔元史‐仁室紀〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「公論」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の公論の言及
【世論】より
…表記が簡略化されて現在のように〈世論〉と改められるに従い,今日では〈せろん〉と発音され,世間一般の論と解されることも多い。また明治以降,この語が欧米の政治理論におけるpublic opinionの訳語として公論と並んで用いられるに従い,そこに政治が準拠すべき[公衆]publicの意見だとか世論調査に表れた有権者の態度だとかの欧米政治理論の意味がつけ加わり,その内容は多様化している。 為政者が被治者である臣下や民衆の要求や気持ちに留意して政治を行うべきだという考えは,古代ローマの〈民の声は神の声〉とか古代中国の〈人心収攬(しゆうらん)〉というような格言に表れているように,古くから存在していた。…
※「公論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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