デジタル大辞泉 「論う」の意味・読み・例文・類語 あげ‐つら・う〔‐つらふ〕【▽論う】 [動ワ五(ハ四)]物事の理非、可否を論じ立てる。また、ささいな非などを取り立てて大げさに言う。「人の欠点をいちいち―・う」[可能]あげつらえる[類語]論ずる・論議・論・議論・言論・公論・論弁・論判・談義・批判・論難・弁難・批難・批正・酷評・否定・駁論ばくろん・反論・反対(―する)難ずる・駁ばくする・非を打つ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「論う」の意味・読み・例文・類語 あげ‐つら・う‥つらふ【論】 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙 物事の善悪、理非などを議論する。物事の是非をただす。また、ささいな非などをことさらにとりたてて言う。[初出の実例]「論(アケツラフ)に諧(かな)ふときは、則ち事理(こと)自らに通(かよ)ふ」(出典:日本書紀(720)推古一二年四月(岩崎本訓))「昼夜をわかたぬ種々の、見せもの茶見せ諸商人、あげつらふにいとまはあらねど」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)三)論うの語誌「あげ」は「挙げ」、「つらふ」は「言いずらう」「引こずらう」などの「つらふ」で動作や状態が強く長くつづくことを表わし、本来はマイナスのイメージはない。古く、書紀古訓の外には、古辞書や訓点資料に見られるだけであるが、漢文訓読によって後世に伝わった。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例