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共同市場 きょうどうしじょうcommon market

翻訳|common market

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

共同市場
きょうどうしじょう
common market

国際間で行われる地域経済統合の一形態。加盟国間の経済的な国境を取払い,域内における商品の自由な貿易を認めるばかりでなく,資本や労働など生産要素の自由な移動をも認めるもの。その代表的な例として 1957年に結成され現在のヨーロッパ連合 EUにまで発展したヨーロッパ共同市場 (→ヨーロッパ経済共同体 ) をはじめ,60年に発足した中央アメリカ共同市場,69年発足のアンデス共同市場などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

共同市場
きょうどうしじょう
common market

地域的経済統合の一形態。関税同盟よりもいっそう統合の進んだ形態である。関税同盟の場合は、加盟各国が、域外へは共通の関税率を設定し、域内においては財を自由に移動させるため関税や輸入制限その他の障壁を除去するが、共同市場はそれに加えて、域内における労働や資本などの生産要素の移動に対するあらゆる制限をも除去するものである。それによって大きな単一の経済圏が構成される。典型的な例としてはヨーロッパ共同市場(ECM)があげられるが、これはのちに1992年のマーストリヒト条約調印、翌93年同条約発効とともにヨーロッパ連合(EU)として経済統合の段階を高めた。また1999年よりEUにおいては単一通貨ユーロが非現金取引に使われはじめ、2002年1月からは現金として流通を開始した。
 なお、発展途上国どうしで結成されている共同市場は、加盟国間の経済発展の格差や政策の相違が著しいため、実質的には統合の状態を実現するには至っていないのがほとんどである。現在、メルコスール(南米南部共同市場)、中米共同市場、南部アフリカ開発共同体などがある。[相原 光・秋山憲治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の共同市場の言及

【関税同盟】より

…加盟国間の関税その他の貿易制限は撤廃するが,地域外への関税率等については各国が決定権を保持する場合を自由貿易地域free trade areaという。関税同盟に加えて,資本や労働移動の制限をも廃止したり,さらに金融政策・財政政策等に関しても加盟国間相互の調整を行う場合を,それぞれ共同市場,経済同盟という。関税同盟は,こうしたさまざまな経済統合の一形態である。…

※「共同市場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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