兵の道(読み)ツワモノノミチ

デジタル大辞泉の解説

つわもの‐の‐みち〔つはもの‐〕【兵の道】

戦いのしかた。兵法(ひょうほう)。また、武道。
「なほ―は、日の本(もと)の人にはあたるべくもあらず」〈宇治拾遺・一二〉

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百科事典マイペディアの解説

兵の道【つわもののみち】

武士の守るべき道徳。平安時代中期以降各地に武士が発生し武士団が成立すると,自制的に形成された慣習を土台に武士社会固有の法慣習が生まれた。家の存続・強化,家産の維持・拡大を目的として,武士社会に共通する諸規制を作り出した。主従の信義を重んじ,礼節・倹約・武勇などの徳目を主な内容とした自律集団としての武士団の本質に基づく強い自力救済観念と,私有財産および私権の尊重という観念であった。のち武士道となった。

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大辞林 第三版の解説

つわもののみち【兵の道】

兵法。武術。 「なほ-は日本の人にはあたるべくもあらず/宇治拾遺 12

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世界大百科事典内の兵の道の言及

【武家法】より

…そこで,その家の存続・強化,家産の維持・拡大を目的として,その内部に団体法を形成するとともに,武士社会に共通する諸規制をつくり出した。武士固有の職能に基づく〈兵(つわもの)の道〉と呼ばれる諸作法,合戦の法,敵討(かたきうち)などの復讐の習などのほか,家の維持を目的とする相続法などの家族法・主従法,家産維持のための土地財産保護法・農民支配法など,多様な法慣習がつくられていた。また刑罰の面でも,土地財産などの没収刑とともに,公家法,本所法にはみられない死刑,肉刑などが慣習として行われていた。…

※「兵の道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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