兼備(読み)ケンビ

精選版 日本国語大辞典 「兼備」の意味・読み・例文・類語

けん‐び【兼備】

  1. 〘 名詞 〙 二つ以上の事柄をかねそなえること。「才色兼備
    1. [初出の実例]「昔天竺の波羅奈国に戒・定・慧の三学を兼備(ケンヒ)し給へる一人の沙門をはしけり」(出典太平記(14C後)二)
    2. 「智仁兼備(ケンビ)の力には及びもない事相手になられず」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三)
    3. [その他の文献]〔史記‐礼書〕

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普及版 字通 「兼備」の読み・字形・画数・意味

【兼備】けんび

ともに備える。〔宋史、章衡伝〕す。燕射に發してを破る。以爲(おも)へらく、備なりと。之れを待つこと他のに異なり。

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