デジタル大辞泉
「内奏」の意味・読み・例文・類語
ない‐そう【内奏】
[名](スル)
1 内密に天皇に奏上すること。
2 中世、側近の臣下や後宮から天皇に奏聞して事を取り計らうこと。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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内奏
首相や閣僚らが所管事項である国内外の情勢について天皇陛下に説明する行為。戦前の大日本帝国憲法下で、天皇が統治権の総攬そうらん者だった時代の慣習が続いている。宮内庁は2013年12月、安倍晋三首相が皇居で内奏する写真を公開した。内奏の内容は第三者に口外しないのが不文律とされる。1973年5月、田中内閣当時の増原恵吉防衛庁長官が天皇陛下のお言葉を明らかにしたことから「天皇の政治利用だ」と批判され、辞任した例がある。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
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ない‐そう【内奏】
- 〘 名詞 〙
- ① 内々に天皇に奏請すること。内密に奏上して願うこと。
- [初出の実例]「而神祇大副理望経二内奏一」(出典:権記‐長保二年(1000)九月一一日)
- [その他の文献]〔後漢書‐竇武伝〕
- ② 中世、特に南北朝時代、所領をめぐる訴訟などで、天皇の近臣あるいは女性を通じて訴え、有利な裁許を得ようとすること。
- [初出の実例]「近臣臨時の内奏をへて非義を申行間、綸旨朝暮にあらたまり、諸人浮沈掌を返すごとし」(出典:梅松論(1349頃)上)
- ③ 室町幕府の訴訟手続きの一つで、遅延したり、受理されなかったりする訴えにつき、提訴すること。前代の内訴・奏事に相当する。
- [初出の実例]「奉行指合、故実仁尚可レ付二内奏一之由令レ申候」(出典:高野山文書‐(年未詳)(鎌倉)六月一〇日・僧禅海書状)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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内奏
ないそう
伝統的には内密にまたは後宮を通じて天皇に奏聞することをいうが,現在では天皇が国事行為を行うに際して立会う閣僚の説明をさして用いられる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の内奏の言及
【奏】より
…天皇に政治上のことで勅裁を仰ぐために,口頭または文書で上申すること。その行為を奏上,上奏,奏聞などといい,内密に奏することを内奏,密奏という。密奏は奏状を密封して奏する場合もある。…
※「内奏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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