内論議(読み)ウチロンギ

デジタル大辞泉 「内論議」の意味・読み・例文・類語

うち‐ろんぎ【内論議】

朝廷年中行事の一。正月14日の御斎会ごさいえ結願けちがんの日、高僧を召して、天皇御前最勝王経などの経文経書意義を論争させたこと。また、8月釈奠せきてん翌日にも博士による論議が行われた。ないろんぎ。

ない‐ろんぎ【内論議】

うちろんぎ(内論議)

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精選版 日本国語大辞典 「内論議」の意味・読み・例文・類語

うち‐ろんぎ【内論議】

  1. 〘 名詞 〙 朝廷の年中行事の一つ。正月一四日の御斎会(ごさいえ)結願(けちがん)の日や五月吉日の最勝講に、高僧を召して、問者・講師の役を定め、天皇の御前で最勝王経の経文の意義を論争させたこと。初めは大極殿、後には清涼殿で行なわれた。また、八月の釈奠(せきてん・しゃくてん)の翌日、紫宸殿に博士を召して釈奠の内論議がある。平安時代、貴族の私邸で行なわれたこともある。
    1. [初出の実例]「八月釈奠明日内論義」(出典:延喜式(927)三八)
    2. 「依御物忌南殿東廂内論議事云々」(出典小右記‐天元五年(982)正月一四日)

ない‐ろんぎ【内論議】

  1. 〘 名詞 〙 朝廷の行事として、高僧を殿上に召し、天皇の前で最勝王経の経文の意義を論争させたこと。一月一四日の御斎会(ごさいえ)結願(けちがん)の日に行なうのを例とした。→うちろんぎ(内論議)

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