前田陽一(読み)マエダヨウイチ

デジタル大辞泉 「前田陽一」の意味・読み・例文・類語

まえだ‐よういち〔まへだヤウイチ〕【前田陽一】

[1934~1998]映画監督兵庫の生まれ。「にっぽんぱらだいす」で監督デビュー。風俗喜劇の名匠渋谷実影響を受け、喜劇映画を量産した。代表作喜劇・あゝ軍歌」「神様のくれた赤ん坊」など。

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20世紀日本人名事典 「前田陽一」の解説

前田 陽一
マエダ ヨウイチ

昭和期のフランス文学者 東京都立中央図書館長;全国公共図書館協議会会長;国際文化会館専務理事;東京大学名誉教授。



生年
明治44(1911)年11月3日

没年
昭和62(1987)年11月22日

出生地
群馬県沼田町(現・沼田市)

学歴〔年〕
東京帝大仏文科〔昭和9年〕卒,パリ大学大学院〔昭和14年〕修了

学位〔年〕
文学博士(東京大学)

主な受賞名〔年〕
パルム・ド・フィシエ・ダカデミー〔昭和29年〕,レジオン・ド・ヌール勲章シュバリエ章〔昭和41年〕,紫綬褒章〔昭和50年〕,勲二等瑞宝章〔昭和56年〕,日本学士院賞〔昭和56年〕,国際交流基金賞〔昭和59年〕,グランプリ・ドラ・フランコフォニ(フランス語専門家大賞)〔昭和62年〕,パリ第四大学(ソルボンヌ)名誉博士号〔昭和55年〕,ミシガン大学名誉文学博士

経歴
外交官補、外務事務官(在仏)を経て、昭和21年一高教授、22年東京大学助教授、26年教授、45年ユネスコ国内委員会副会長、47年パリ・ソルボンヌ大学17世紀仏文学客員教授。パスカルに打ち込み、特に「パンセ」の自筆原稿の解読では独創的な“複読法”を編み出し、その成果で日本人初のソルボンヌ大名誉博士号を受けている。ユネスコ国内委員会副会長、中央教育審副会長、NHKフランス語講座講師もつとめた。著書に「西欧に学んで」「パスカル―『考える葦』の意味するもの」など。


前田 陽一
マエダ ヨウイチ

昭和・平成期の映画監督



生年
昭和9(1934)年12月14日

没年
平成10(1998)年5月3日

出生地
兵庫県竜野市

学歴〔年〕
早稲田大学第一文学部〔昭和33年〕卒

主な受賞名〔年〕
文化庁奨励賞「神様のくれた赤ん坊」,ヨコハマ映画祭特別大賞「神様のくれた赤ん坊」

経歴
昭和33年松竹大船撮影所に演出助手として入社。35〜39年松竹ヌーベル・バーグ派の作品の多くに助監督としてつくかたわら、渋谷実監督に師事。39年「にっぽん・ぱらだいす」で監督デビュー。以来一貫して喜劇を撮りつづけた。テレビドラマでも活躍し、「検事霧島三郎」「白い疑惑」シリーズなどを撮った。映像企画会社ラグス代表。作品に「喜劇・あゝ軍隊」「神様のくれた赤ん坊」「土佐の一本釣り」「喜劇・家族同盟」「Let’s豪徳寺!」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「前田陽一」の解説

前田陽一(2) まえだ-よういち

1933-1998 昭和後期-平成時代の映画監督。
昭和8年1月14日生まれ。昭和33年松竹に入社。大島渚,吉田喜重(よししげ)らの助監督をつとめ,39年「にっぽん・ぱらだいす」で監督デビュー。以後「喜劇・あゝ軍歌」,「神様のくれた赤ん坊」(文化庁奨励賞)など喜劇映画を監督。テレビドラマでは「検事霧島三郎」シリーズなど。平成10年5月3日死去。65歳。兵庫県出身。早大卒。

前田陽一(1) まえだ-よういち

1911-1987 昭和時代のフランス文学者。
明治44年11月3日生まれ。前田多門の長男。一高教授をへて,昭和26年東大教授となる。のち東京都立中央図書館館長,国際文化会館専務理事。56年「パスカル「パンセ」注解第1」で学士院賞受賞。昭和62年11月22日死去。76歳。群馬県出身。東京帝大卒。

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367日誕生日大事典 「前田陽一」の解説

前田 陽一 (まえだ よういち)

生年月日:1934年12月14日
昭和時代;平成時代の映画監督
1998年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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