日本歴史地名大系 「加部島」の解説
加部島
かべしま
呼子の北方約五〇〇メートルにある。周囲約一二キロ、面積二・六八平方キロ。島の最高峰
島内の
田島神社記に、小野篁は、この神の告げにより遣唐副使を中断したとあるが、これは田島神社が遣唐使などの祈願所となっていたことを示すものであろう。「扶桑略記」の延久四年(一〇七二)三月一五日条に「大雲寺阿闍梨成尋於肥前国松浦壁嶋、乗唐人 船曾聚之船」とあり、「成尋阿闍梨母日記」によれば延久三年「三月十九日、つくしの日せんの国まつらのこほりかへしまという所をはなれて、おなし廿三日みむしゆのふくゐ山をみる」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報