田島神社(読み)タジマジンジャ

デジタル大辞泉 「田島神社」の意味・読み・例文・類語

たじま‐じんじゃ【田島神社】

佐賀県唐津市にある神社祭神田霧姫命たぎりひめのみことほか

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精選版 日本国語大辞典 「田島神社」の意味・読み・例文・類語

たじま‐じんじゃ【田島神社】

  1. 佐賀県唐津市呼子町加部島にある神社。旧国幣中社。祭神は多紀理毘売命(たぎりびめのみこと)市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)宗像(むなかた)三神。北西向きに建つ社殿は異国調伏(ちょうぶく)の意を表わすものという。境内佐用姫(さよひめ)神社がある。お田島様。

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日本歴史地名大系 「田島神社」の解説

田島神社
たじまじんじや

[現在地名]呼子町大字加部島字宮崎鼻

加部かべ島の東部の字宮崎鼻みやざきはな鎮座する。旧国幣中社。田心姫尊・湍津姫尊・市杵島姫尊の宗像三神を主祭神とする。「延喜式」に「松浦郡二座大一座小一座 田嶋坐神社名神大」とある。「松浦古事記」に「松浦郡の神社皆末社にして、往昔肥前国第一の宮なり」と記す。

古くから海上安全の神として朝廷の崇敬を受け、天平一〇年(七三八)大伴古麻呂に詔命して田嶋大明神の神号を贈ったという(松浦古事記)


田島神社
たしまじんじや

[現在地名]生野区田島三丁目 神子田

祭神は少彦名命・菅原大神・事代主命・八幡大神。旧村社。古記録が散逸し創建由緒などは不詳だが、近世には田島村の産土神。貞享元年(一六八四)の銘のある拝殿前の石灯籠には向かって右より戎三郎・天神大菩薩・八幡大菩薩と刻する。社宝の後陽成天皇宸筆の一軸は元禄一四年(一七〇一)寄進であるが、「南無天満大自在天神」と記され、ほかの近世の軸などから、当社はもとは菅原大神を主神とし、事代主命・八幡大神を相殿として、天満宮と称していたものと思われる。現在の主神少彦名命の神体を覆う樋代には寛政四年(一七九二)の銘があり、この頃より同神を主神とし従来の三神を相殿として、社号も天神社と改称したものと思われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「田島神社」の意味・わかりやすい解説

田島神社
たじまじんじゃ

佐賀県唐津(からつ)市呼子(よぶこ)町加部島(かべしま)に鎮座。祭神は田心姫命(たごりひめのみこと)、市杵島(いちきしま)姫命、湍津(たぎつ)姫命の3神。相殿(あいどの)には大山祇神(おおやまづみのかみ)、稚武王(わかたけおう)の2神を祀(まつ)る。旧国幣中社。延喜(えんぎ)の制では肥前(ひぜん)国唯一の名神(みょうじん)大社となり、豊臣(とよとみ)秀吉は社領100石を寄進、江戸時代には唐津(からつ)藩主の祈願所となった。加部島(別名姫島)は古くより大陸交通の要衝の地で、国土鎮護のため社殿は北西の海上に向かって建てられているという。例祭は9月16日。旧6月29、30日の夏越祭の姫島踊りは有名。大伴狭手彦(おおとものさてひこ)との悲恋伝説にちなむ佐与姫(さよひめ)を祀る末社佐与姫神社は縁結びの神として知られる。

[飯尾直樹]


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改訂新版 世界大百科事典 「田島神社」の意味・わかりやすい解説

田島神社 (たじまじんじゃ)

佐賀県唐津市の旧呼子町加部島(かべしま)に鎮座。多紀理毘売(たぎりひめ)命,市杵島比売(いちきしまひめ)命,多岐津比売(たぎつひめ)命を主神とし,大山祇(おおやまつみ)命,稚武(わかたけ)王を配祀する。鎮座地加部島は古く姫島また田島と称され,朝鮮半島への渡航上の一要地で,海上安全の神として崇敬された。創建年代不詳。806年(大同1)神封16戸を寄せられ,859年(貞観1)従四位下,884年(元慶8)正四位上。延喜の制で名神大社となる。のち源満仲が神田を寄進し,その子頼光が社殿を造営したと伝える。近世には唐津藩主の保護を受けた。末社佐用姫神社は,大伴狭手彦(おおとものさでひこ)との分離を悲しみこの地で石になったという松浦佐用姫をまつる社である。1593年(文禄2)名護屋滞在中の豊臣秀吉は100石を寄進している。旧国幣中社。例祭9月16日のほか,旧6月末日の夏越祭などの特殊神事がある。
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百科事典マイペディア 「田島神社」の意味・わかりやすい解説

田島神社【たじまじんじゃ】

佐賀県呼子町(現・唐津市)加部島に鎮座。旧国幣中社。宗像(むなかた)三神たる多紀理毘売(たぎりひめ)命・市杵島比売(いちきしまひめ)命・多岐都(たぎつ)比売命をまつる。海外への交通路を守る神。延喜式内の名神大社。例祭は9月16日。境内の末社,佐与姫社の殿内に望夫石がある。

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デジタル大辞泉プラス 「田島神社」の解説

田島神社

佐賀県唐津市の加部島にある神社。延喜式内社。祭神は田心姫命(たごりひめのみこと)、市杵島(いちきしま)姫命、湍津(たぎつ)姫命。航海安全・豊漁守護の神として海運・漁業者の信仰を集める。

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