化粧石鹸(読み)ケショウセッケン(英語表記)toilet soap

翻訳|toilet soap

デジタル大辞泉 「化粧石鹸」の意味・読み・例文・類語

けしょう‐せっけん〔ケシヤウセキケン〕【化粧石×鹸】

顔やからだを洗うのに用いる刺激の少ない上質の石鹸

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精選版 日本国語大辞典 「化粧石鹸」の意味・読み・例文・類語

けしょう‐せっけんケシャウセキケン【化粧石鹸】

  1. 〘 名詞 〙 顔や体を洗うのに用いる石鹸。〔英和商業新辞彙(1904)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「化粧石鹸」の意味・わかりやすい解説

化粧セッケン(石鹼) (けしょうせっけん)
toilet soap

洗顔,手洗い用のセッケンで,広義には浴用セッケンも含めていう。おもな基剤は高級脂肪酸塩であるが,その原料となる油脂は牛脂が主体であって,オレイン酸,パルミチン酸ステアリン酸に富み,洗浄力および硬さを与える。起泡性をよくするためにヤシ油,洗浄性を高めるために米ぬか油を加える。しかしヤシ油に含まれる低級脂肪酸が皮膚に刺激を与える場合もあり,起泡性などを合成洗剤等で改善する方法もとられている。皮膚への刺激を弱めるためにはpHをやや低くすることが好ましく(pH5~7),高級アルコール硫酸エステル類や非イオン活性剤等の合成洗剤を用いて調整される。また脱脂力の強い合成洗剤は肌荒れの原因となるので,ワセリンラノリン,ワックスなどを過脂剤superfatting agentとして添加する。変性タンパク質,カルボキシメチルセルロースCMCなどを用いることもある。油脂をアルカリでケン化してセッケン素地とし,冷却・乾燥した後,香料,着色料,性能向上剤を加えてローラーで練ってから型打ちする機械練りセッケンと,素地が固化する前に香料等を添加して型に流し込み,冷却固化後に型打ちする枠練りセッケンとがある。前者は含水量が少ないため型くずれせず,化粧セッケンの大半はこの製法によるが,溶け減りが多いのが欠点である。
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百科事典マイペディア 「化粧石鹸」の意味・わかりやすい解説

化粧セッケン(石鹸)【けしょうせっけん】

顔や手足を洗うために用いられるセッケン。特に精選した原料油を用い,セッケン素地に着色剤,香料などを加え,機械練りして成形する。気泡を入れた浮きセッケン,アルコールや砂糖などを配合した透明セッケン,カリセッケン,水セッケン,殺菌剤を配合したものなどもある。過度の遊離アルカリの存在は,肌荒れを起こすので好ましくない。
→関連項目セッケン(石鹸)

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世界大百科事典(旧版)内の化粧石鹸の言及

【セッケン(石鹼)】より

…しかし合成洗剤はその機能を重視した開発の結果,廃水中の残留物による環境汚染,皮膚などへの刺激による炎症の原因となることなどの弊害を生じ,セッケンの有用性が見直されている。とくに一般家庭用としては化粧セッケン以外の洗濯用粉末セッケン(粉セッケン)の再評価がなされている。
[セッケン製造法]
 セッケンはすでに1世紀ころガリア人により獣脂と灰とからつくられたといわれる。…

※「化粧石鹸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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