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南船北馬 ナンセンホクバ

デジタル大辞泉の解説

なんせん‐ほくば【南船北馬】

《中国の南方は川や湖が多いので船を用い、北方には平原山野が多いので馬に乗るというところから》絶えず旅していること。各地をせわしく旅すること。東奔西走

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世界大百科事典 第2版の解説

なんせんほくば【南船北馬 nán chuán běi mǎ】

中国における南北風土の違いの大きいことを,主として交通手段の面からいったことわざ。この語の具体的な出典,また一般的にいわれだした時期についても不明である。漢代の《淮南子(えなんじ)》に〈胡人は馬を便利とし,越人(今の浙江地方の人)は舟を便利とする〉とあるので,これが一つの出典といえるかも知れない。要するに北方は山野が多く,雨も少ないので交通機関としては車馬を使用し,南方は長江(揚子江)を中心に水量豊かな水系が広がるので船がおもな交通手段であるという意味。

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大辞林 第三版の解説

なんせんほくば【南船北馬】

〔淮南子 斉俗訓
中国では、南は川が多いので船で、北は平原や山がちなので馬で旅行すること。転じて、絶えず忙しく旅行をしていること。 「東奔西走-」

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世界大百科事典内の南船北馬の言及

【水運】より

…降水量が少なく黄土の台地や沖積平野の広がる北方では水路の発達が限られているのに対し,南方は大河川やその支流が網目状に発達する。交通においても〈南船北馬〉という表現にみられるように,南方では船が主要な交通手段であった。南方の交通が水路によっていたことは先秦時代からよく知られ,また軍事にあたっても南方では水軍の占める役割が大きかった。…

【輸送】より

… 自動車(トラック,トレーラー)を中心とする現在の陸上運輸体系への先駆としてのトラック採用は大正末・昭和初年から始まるが,本格的な展開は,昭和30年代初頭に国の助成をうけて動きだした自動車産業が定着し,全国総合開発計画と地方都市の工場誘致運動の成果が表れてくる昭和40年代以後といってよいであろう。【古島 敏雄】
【中国】
 古来〈南船北馬〉といわれるように,中国の交通輸送手段は,黄河と淮河(わいが)の中間を境として二分され,南方では船,北方では馬あるいは車が主力を占めた。交通路もまた,秦・漢時代以来ほぼ一定していたと認められる。…

【淮河】より

…また気候,土壌等の自然条件が,淮河を境にして異なり,淮河以北は小麦を中心とする畑作農業を基本とするのに対し,以南は稲を中心とする水田農業が発達した。〈南船北馬〉という成語で知られるこの地域性の差は,軍事・政治上でも大きな意味をもち,三国・南北朝時代,五代,南宋時代など,中国が南北に分裂したとき,淮河の線が最も安定した分界線となった。【秋山 元秀】。…

※「南船北馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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