及ぼす(読み)オヨボス

デジタル大辞泉 「及ぼす」の意味・読み・例文・類語

およぼ・す【及ぼす】

[動サ五(四)]及んだ状態にする。ある作用影響などが達するようにする。「感化を―・す」「甚大な被害を―・す」
[可能]およぼせる
[類語]与えるもたらすよこす招く持ちきた来す引き起こす生む将来する招来する誘発する惹起じゃっきする生ずる生み出す作り出す創出する創造する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「及ぼす」の意味・読み・例文・類語

およぼ・す【及】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( 「およぶ(及)」の他動詞形 )
  2. ある所に達するようにする。ある範囲に行き渡らせる。
    1. [初出の実例]「後悔海無及、乃智久伊矣与保須(オヨボス)奈(「海」(出典新訳華厳経音義私記(794))
    2. 「この木〈略〉三分にわかちて、上(かみ)の品は三宝よりはじめ奉りて、忉利天までにをよぼさむ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  3. ある状態にたちいたらせる。
    1. [初出の実例]「ワレラガ イチルイヲ コトゴトク メツバウニ voyobosuuo(ヲヨボスヲ) アワレマセラレイト」(出典:天草本伊曾保(1593)イソポ、アテナスの人々に述べたる譬へ)

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