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双子の赤字 ふたごのあかじ twin deficits

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

双子の赤字
ふたごのあかじ
twin deficits

アメリカの経常収支の赤字と財政赤字をさす。経常収支は貿易収支貿易外収支移転収支に分けられるが,その貿易収支の赤字が問題となっている。レーガン大統領は 1980年代,歳出削減,大幅減税,規制緩和通貨供給量の抑制を基本としたレーガノミックスによって経済の活性化をはかり,強いアメリカの再現を目指した。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

双子の赤字

財政収支(政府の歳入・歳出の帳尻)と、経常収支(輸出入など対外取引の帳尻)が、ともに赤字になっている状態。米国では80年代のレーガン政権下で大問題となり、その後も一時期を除いて歴代政権の構造的な課題とされ、他国からも是正を求められている。米国の財政赤字は、現ブッシュ政権下でイラク戦争の経費や景気刺激策の減税で膨れあがり、08会計年度には5千億ドル(約50兆円)に迫って過去最大に。経常赤字の主因である貿易赤字は、06年まで5年連続で過去最大を更新したが、07年はやや減少に転じて7116億ドル(約71兆円)となった。

(2008-11-08 朝日新聞 朝刊 3総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

ふたご‐の‐あかじ【双子の赤字】

財政収支貿易収支(経常収支)がともに赤字になっている状態のこと。特に、1980年代の米国レーガン政権下の経済状態をいう。
[補説]レーガン政権では、減税や軍事費の増大などで財政赤字が拡大した。一方、国債を売るための高金利政策により、海外資本が集まってドル高となった。このため国内企業の競争力が弱まり貿易赤字も拡大。クリントン政権下で一時、財政赤字は解消したが、ブッシュ政権下ではイラク戦争の戦費支出などで再び拡大した。

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FX用語集の解説

双子の赤字

米国のレーガン政権が行なった経済政策「レーガノミックス」によって生まれた、米国の財政収支と貿易収支の赤字のことをいいます。「双子の赤字」は、ジョージ・W・ブッシュ政権時代の2003~2004年において最も深刻であったといわれております。

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大辞林 第三版の解説

ふたごのあかじ【双子の赤字】

アメリカにおける財政赤字と国際収支赤字の併存。レーガン政権による景気拡大のための国債発行による財政支出が財政赤字を生み、それに基づく有効需要の拡大による輸入の増加が国際収支赤字を生んだことをいう語。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

双子の赤字
ふたごのあかじ
twin deficit

財政収支と経常収支の赤字が並存する状態をさす経済用語。この状態に陥ると、財政赤字を穴埋めする海外資金の流入を促す目的で高金利政策がとられ、これが自国通貨高を招き、経常赤字を悪化させるという悪循環に陥りやすい。とくに長期金利名目経済成長率を上回る状況が長引けば、国債が暴落する恐れがあるとされている。
 1980年代のアメリカでは、レーガン政権が行ったレーガノミクスとよばれる経済政策による大規模減税と軍事費増大で財政収支が悪化。もともと経常赤字であったアメリカはこの財政赤字を海外資金(国債の国外消化)でまかなうため、高金利政策をとった。その結果、ドル高となり、国内産業は競争力を失い、輸出減と輸入増で経常赤字が悪化するという悪循環が生じた。問題解消のため、プラザ合意でドル安への誘導策がとられ、1990年代後半には財政黒字に転じた時期もあった。しかし、2000年代以降、イラク戦争の経費増大やリーマン・ショックなど世界金融危機による財政支出の増大などで、双子の赤字は増加傾向にある。アメリカ以外でも、イギリスなど経済が成熟した国のほか、債務危機のギリシア、新興国通貨不安に直面したブラジル、インド、トルコなどがこの状態に陥った。
 日本でも2014年(平成26)3月、財務省が双子の赤字に陥る懸念があると表明した。日本では1990年代初頭のバブル経済崩壊以降、財政赤字と経常黒字が並存する状態が続いてきた。しかし、双子の赤字となることが現実味を帯びた日本経済は、成長戦略の断行と同時に、社会保障費などの歳出削減策や国債消化策など財政運営の見直しを迫られている。[編集部]

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