市町村長の予算会計責任を明確にするために,地方自治法168条に基づき市町村におかれる長の補助機関。1888年制定の市制・町村制で設置されたのが最初であるが,現行法では長が議会の同意を得て任命し,任期は4年。ただし,町村は条例によって収入役をおかず長ないし助役に職務を代行させることができる。収入役の主たる職務は,市町村の有する現金・有価証券の出納保管を行うこと,長の命を受けかつみずから支出負担行為(支出の原因となる契約その他の行為)の合規性を確認のうえ小切手の振出しなどによって公金の支払をすること,現金および財産の記録管理,出納閉鎖日(翌年度の5月31日)から3ヵ月以内に決算を調整し,長に提出することなどである。市町村には,指定金融機関とそれによる公金の収納・支払は義務づけられていないが,指定金融機関を有する市町村の収入役は,その事務の状況を定期的に検査しなければならない。また指定金融機関は収入役振出しの小切手ないし通知のないかぎり公金支払はできない。
→出納長
執筆者:新藤 宗幸
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新