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古井由吉 フルイヨシキチ

デジタル大辞泉の解説

ふるい‐よしきち〔ふるゐ‐〕【古井由吉】

[1937~ ]小説家。東京の生まれ。立教大学ドイツ文学を講じたのち、文筆活動に入る。「内向の世代」の代表的作家。「杳子(ようこ)」で芥川賞受賞。他に「槿(あさがお)」「中山坂」「仮往生伝試文(かりおうじょうでんしぶん)」「白髪の唄」など。

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百科事典マイペディアの解説

古井由吉【ふるいよしきち】

小説家。東京生れ。東大大学院修士課程修了(独文専攻)。ブロッホムージルを研究,翻訳。《木曜日に》《円陣を組む女たち》などで注目される。金沢大学を経て,立教大学でドイツ語を教えていたが1970年に退職,本格的な作家生活に入る。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

古井由吉 ふるい-よしきち

1937- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和12年11月19日生まれ。立大でドイツ語をおしえる。昭和45年作家生活にはいり,46年「杳子(ようこ)」で芥川賞。現代人の不安や狂気を独得の文体でえがき「内向の世代」とよばれる。58年「槿(あさがお)」で谷崎潤一郎賞,平成2年「仮往生伝試文」で読売文学賞,9年「白髪の唄」で毎日芸術賞。ほかに「野川」など。東京出身。東大卒。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古井由吉
ふるいよしきち
(1937― )

小説家。東京生まれ。東京大学独文科卒業。立教大学などでドイツ文学を講ずるかたわら、『円陣を組む女たち』(1970)、『男たちの円居(まどい)』(1970)などを書いて認められ、以後文筆に専念する。『杳子(ようこ)』(1970)で芥川(あくたがわ)賞を受賞。現代人の不安感覚を、精細かつ内面的に造型する方向で、『行隠(ゆきがく)れ』(1972)、『聖(ひじり)』(1976)などを刊行する。その後『栖(すみか)』(1979。日本文学大賞)、『椋鳥(むくどり)』(1980)などによって、幻想的内面志向は深められる。ほかに『山躁賦(さんそうふ)』(1982)、『槿(あさがお)』(1983。谷崎潤一郎賞)、『中山坂』(1986。川端康成文学賞)、『仮往生伝試文(かりおうじょうでんしぶん)』(1989。読売文学賞)、『楽天記』(1992)、『魂の日』(1993)、『陽気な夜まわり』(1994)があり、さらに『白髪(はくはつ)の唄(うた)』(1996。毎日芸術賞)、『夜明けの家』(1998)と続く。なお、『東京物語考』(1984)がエッセイ集として刊行されている。[金子昌夫]
『『古井由吉全エッセイ』全3巻(1980・作品社) ▽『古井由吉作品』全7巻(1982~83・河出書房新社) ▽『仮往生伝試文』(1989・河出書房新社) ▽『東京物語考』(1990・岩波書店) ▽『魂の日』(1993・福武書店) ▽『古井由吉対談集 小説家の帰還』(1993・講談社) ▽『陽気な夜まわり』(1994・講談社) ▽『夜明けの家』(1998・講談社) ▽『聖耳』(2000・講談社) ▽『槿(あさがお)』(福武文庫) ▽『楽天記』(新潮文庫) ▽『白髪の唄』(新潮文庫) ▽『木犀の日――古井由吉自選短篇集』(講談社文芸文庫) ▽和田勉著『古井由吉論』(1999・おうふう)』

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