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古地理(読み)コチリ

百科事典マイペディアの解説

古地理【こちり】

過去の地質時代における地理的状態を復元したもの。水陸分布,地形,植生,気候,海深海流などを明らかにし,地表の景観を復元し,古地理図を作製する。古地理解明の手がかりとしては,化石生物群や堆積岩地層の性質が有力。古地理を研究する学問を古地理学といい,地質学の一分科であるが,古生態学古気候学地史学と関係が深い。

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世界大百科事典 第2版の解説

こちり【古地理 palaeogeography】

過去の地表の諸状況を復元した像(イメージ)を古地理といい,古地理について研究する学問を古地理学という。現在の地表の諸状況については地理学が扱う。したがって古地理は地質科学の一分野として位置づけられることが多い。なお混同しやすいものとして古地図があるが,これは地図の技法,歴史についての,むしろ社会・人文科学の分野で扱われる作品としての対象である。 古地理の基本となるのは,それを復元する材料であり,地勢,気候,動植物相などについて証拠を提供する資料を収集しなければならない。

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大辞林 第三版の解説

こちり【古地理】

現在地表で見られる岩石や地層の分布、岩相・化石などから推定される地質時代の地理。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古地理
こちり

地質時代における地理。過去における海陸の分布や古地形をさす場合が多いが、ほかに古気候分布、古生物地理も含まれる。古地理を研究する分野を古地理学といい、堆積(たいせき)物の分布、種類、性質、構造と、動植物化石の分布、種構成、産出状況などから、堆積当時の海岸線の位置や地形の状態を推定する。また過去の大陸の相対的位置は、古生物地理や古地磁気の証拠から復原することができる。こうして得た証拠をもとに、ある期間のある地域の古地理は、大陸移動や断層による相対的位置の変化や海岸線の位置などを復原したのち、古地理図にまとめられ、古地理の移り変わりやその原因(たとえば過去のプレート運動などのプレートテクトニクス)が論じられることになる。[阿部勝巳・小澤智生]
『D・L・アイッカ―著、大森昌衛訳『地史学入門 地質時計』(1971・共立出版) ▽藤岡謙二郎他編『講座考古地理学 総論と研究法』(1982・学生社)』

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