ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古河太四郎」の意味・わかりやすい解説
古河太四郎
ふるかわたしろう
[没]1907.12.
近代盲聾教育の創始者。漢学塾の教師の4男に生れ,1873年小学校教師となり,たまたま姉弟2人の聾唖児に接したのが機縁で 78年に日本最初の盲唖学校である京都盲唖学院を設立。翌年この学校は京都府に移管され,彼は監事兼助教となった。 82年院長,1900年私立大阪盲唖院院長。訓盲字,地図,そろばんなどの盲教育の教材を開発し,手話,指文字,発音指導などの唖者教育の方法にも独創性を発揮した。著作『京都府下大黒町待賢校いん唖生徒教授手順概略』 (『文部省教育雑誌』 64号付録) 。
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