精選版 日本国語大辞典 「司命」の意味・読み・例文・類語
し‐めい【司命】
[1] 星の名。北斗七星の魁(かい)の上方にある文昌宮六星の第四星。天帝の居所という北極星の傍にあり人間の寿命をつかさどるとされている。第五星の司中、第六星の司祿とともに三台星と称し、地上における三公のように天帝を補佐する高位の星。
※菅家文草(900頃)一・九日侍宴、同賦天錫難老「豈若下聖化旁達、天居既成二一葦之程一、皇明遠覃、司命不上レ換二三科之算一」 〔周礼‐春官・大宗伯〕
[2] 〘名〙 生殺の権を握るもの。また、もっともたのみとするもの。
※文明本節用集(室町中)「為二文章之司命(シメイ)人物之権衡一〔与二韓荊列一書〕」 〔管子‐山権数〕
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