司忠(読み)ツカサ タダシ

20世紀日本人名事典 「司忠」の解説

司 忠
ツカサ タダシ

昭和期の実業家 東京流通センター会長;元・丸善社長;東京文化会館運営審議会会長。



生年
明治26(1893)年10月5日

没年
昭和61(1986)年5月1日

出生地
愛知県豊橋

学歴〔年〕
高小〔明治39年〕卒

主な受賞名〔年〕
東京都実業精励賞〔昭和26年〕,緑綬褒章〔昭和28年〕,藍綬褒章〔昭和37年〕,フランス文化勲章〔昭和39年〕,勲二等旭日重光章〔昭和40年〕,勲一等瑞宝章〔昭和46年〕,豊橋市名誉市民〔昭和48年〕,東京都名誉都民〔昭和58年〕

経歴
生家は千年も続いた伊勢神宮の神領の司。明治39年に高等小学校卒業後すぐに丸善に小僧として入社。異例の昇進で昭和15年に取締役、22年社長、46年会長、48年相談役に。戦後の丸善再建に尽力した。また27年から46年まで東京商工会議所副会頭を務める。48年から出身地・豊橋の図書館に洋書を贈り続け、なかには1冊600万円を超す名著も含まれている。58年に2万冊を突破した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「司忠」の意味・わかりやすい解説

司忠
つかさただし
(1893―1986)

実業家。愛知県生まれ。1906年(明治39)高等小学校卒業後、丸善に入社。大阪支店販売課長、名古屋支店長を経て、39年(昭和14)本店(東京・日本橋支配人就任。取締役、専務を経て、47年社長に就任。71年会長となる。洋書を中心とする業務を拡充して丸善の発展に貢献した。東京商工会議所副会頭、東京文化会館運営審議会会長などを務め、経済、文化の広い分野で活動した。

[前田和利]

『日本経済新聞社編・刊『私の履歴書 経済人12』(1980)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「司忠」の解説

司忠 つかさ-ただし

1893-1986 昭和時代の実業家。
明治26年10月5日生まれ。39年丸善に見習生としてはいり,昭和15年取締役。22年社長となり,ワンマン独裁宣言。洋書部門の再建につとめ,洋書の海賊版取り締まりのための著作権法改正に尽力した。東京商工会議所副会頭。昭和61年5月1日死去。92歳。愛知県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「司忠」の解説

司 忠 (つかさ ただし)

生年月日:1893年10月5日
昭和時代の実業家。丸善社長;東京文化会館運営審議会会長
1986年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android