司忠(読み)つかさただし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「司忠」の意味・わかりやすい解説

司忠
つかさただし
(1893―1986)

実業家。愛知県生まれ。1906年(明治39)高等小学校卒業後、丸善入社。大阪支店販売課長、名古屋支店長を経て、39年(昭和14)本店(東京・日本橋支配人就任取締役専務を経て、47年社長に就任。71年会長となる。洋書を中心とする業務を拡充して丸善の発展に貢献した。東京商工会議所副会頭、東京文化会館運営審議会会長などを務め、経済、文化の広い分野で活動した。

[前田和利]

『日本経済新聞社編・刊『私の履歴書 経済人12』(1980)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「司忠」の解説

司忠 つかさ-ただし

1893-1986 昭和時代の実業家。
明治26年10月5日生まれ。39年丸善に見習生としてはいり,昭和15年取締役。22年社長となり,ワンマン独裁宣言。洋書部門の再建につとめ,洋書の海賊版取り締まりのための著作権法改正に尽力した。東京商工会議所副会頭。昭和61年5月1日死去。92歳。愛知県出身。

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