合従・合縦(読み)がっしょう

精選版 日本国語大辞典 「合従・合縦」の意味・読み・例文・類語

がっ‐しょう【合従・合縦】

〘名〙
① (「従」は「縦」と同じく、たてで、南北の意) 中国の戦国時代に、最強国秦(しん)に対抗するために蘇秦(そしん)が説いた同盟政策。楚(そ)、韓(かん)、魏(ぎ)、斉(せい)、趙(ちょう)、燕(えん)という南北に連なる六国を連合させ、西方の秦に対抗させたもの。転じて、国と国が同盟を結ぶことや、地方と地方が、あるいは同業者などが連合する場合にも用いられる。
史記抄(1477)五「合従も散じて約も解て、争割地賂秦ぞ」
※西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初「欧羅巴各国の事体紛擾、或は合縦して英を攻め、或は連衡して仏を敗り、遂に全州の大騒乱となり」 〔戦国策‐秦策・昭襄王〕
② 複数の物事がいっしょになること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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