吉右衛門(読み)きちえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉右衛門」の解説

吉右衛門(本湊焼,3代) きちえもん

?-1750 江戸時代中期の陶工
和泉(いずみ)大鳥郡湊(みなと)村(大阪府堺市)の人。弥兵衛(やへえ)の跡をつぎ本湊焼(湊焼とも)3代となる。寛延3年死去。初代は,堺に移住してきた楽道楽(らく-どうらく)とする説,あるいは京都御室(おむろ)からきた吉兵衛(あるいは吉右衛門)とする説などがある。

吉右衛門(1) きちえもん

?-? 織豊時代の陶工。
尾張(おわり)(愛知県)瀬戸の人。天正(てんしょう)13年(1585)古田織部(おりべ)がえらんだ瀬戸焼の名工10人(瀬戸十作(じっさく))のひとり茶の湯をたしなみ,茶器づくりを趣味とした文人ふうの素人(しろうと)作者といわれる。

吉右衛門(本湊焼,7代) きちえもん

?-1853 江戸時代後期の陶工。
和泉(いずみ)大鳥郡湊(みなと)村(大阪府堺市)の本湊焼をつぐ。嘉永(かえい)6年死去。文久元年吉兵衛が家督を相続し,本湊焼の8代となった。

吉右衛門(本湊焼,5代) きちえもん

?-1831 江戸時代後期の陶工。
和泉(いずみ)大鳥郡湊(みなと)村(大阪府堺市)の本湊焼をつぐ。白雲山遊楽の印ももちいた。天保(てんぽう)2年死去。

吉右衛門(2) きちえもん

?-? 江戸時代の陶工。
京都の人。江戸小石川の水戸藩邸にまねかれ,御庭焼をはじめ,楽焼をつくった。庭の名をとり後楽園焼と称した。

吉右衛門(本湊焼,6代) きちえもん

?-1849 江戸時代後期の陶工。
和泉(いずみ)大鳥郡湊(みなと)村(大阪府堺市)の本湊焼をつぐ。嘉永(かえい)2年死去。

吉右衛門(本湊焼,4代) きちえもん

?-1787 江戸時代中期の陶工。
和泉(いずみ)大鳥郡湊(みなと)村(大阪府堺市)の人。本湊焼をつぐ。天明7年死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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