吉田絃二郎(読み)ヨシダゲンジロウ

デジタル大辞泉 「吉田絃二郎」の意味・読み・例文・類語

よしだ‐げんじろう〔‐ゲンジラウ〕【吉田絃二郎】

[1886~1956]小説家劇作家随筆家佐賀の生まれ。本名源次郎自然人生に寄せる愛惜悲哀の情を語りかける思索的な作品を書いた。小説島の秋」、戯曲「大谷刑部」、随筆感想集「小鳥の来る日」など。

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精選版 日本国語大辞典 「吉田絃二郎」の意味・読み・例文・類語

よしだ‐げんじろう【吉田絃二郎】

  1. 小説家、劇作家、随筆家。佐賀県出身。早稲田大学英文科卒。本名源次郎。キリスト教信仰に支えられた詠嘆的、情緒的作品を書く。「島の秋」は出世作。他に「清作の妻」「小鳥の来る日」など。明治一九~昭和三一年(一八八六━一九五六

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20世紀日本人名事典 「吉田絃二郎」の解説

吉田 絃二郎
ヨシダ ゲンジロウ

大正・昭和期の小説家,劇作家,随筆家



生年
明治19(1886)年11月24日

没年
昭和31(1956)年4月21日

出生地
佐賀県神埼郡神埼町

本名
吉田 源次郎

学歴〔年〕
早稲田大学英文科〔明治44年〕卒

主な受賞名〔年〕
文部大臣賞〔昭和16年〕「仔馬は帰りぬ」

経歴
大卒後逓信局嘱託となり、またユニテリアン協会に入り、「六合雑誌」の編集に従事。大正5年早稲田大学講師(英文学)を経て、13年教授。この間、3年小説「磯ごよみ」を発表。一方、早くから児童文学にも関心を示し、多くの童話や少年少女小説を書いている。「天までとどけ」は昭和54年テレビ朝日で放映された。主な作品に「島の秋」「清作の妻」「妙法寺叔母」「人間苦」や戯曲「西郷吉之助」「二条城清正」「江戸最後の日」など。また随筆家としても活躍し「小鳥の来る日」「草光る」「わが詩わが旅」などがある他、「吉田絃二郎全集」(全18巻)などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「吉田絃二郎」の意味・わかりやすい解説

吉田絃二郎
よしだげんじろう
(1886―1956)

小説家、随筆家、戯曲家。佐賀県神崎町生まれ。本名は源次郎。年少のころから教会に通い、クリスチャンたらんとしていた。1911年(明治44)早稲田(わせだ)大学英文科卒業後、『六合雑誌(りくごうざっし)』の編集に従事し、1916年(大正5)から早大講師(1931年まで)となる。一方、自然や人生を感傷のうちに見つめる思索的な作品を書き、青年子女を中心に多くの愛読者をもった。出世作となった小説『島の秋』(1917)、当時のベストセラーとなった随筆集『小鳥の来る日』(1921)、戯曲『西郷吉之助』(1924)など多くの作品がある。

[鳥居明久]

『『吉田絃二郎全集』全18巻(1931~1934・新潮社)』『『吉田絃二郎感想選集』全10巻(1939~1940・新潮社)』『『日本現代文学全集105』(1969・講談社)』

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百科事典マイペディア 「吉田絃二郎」の意味・わかりやすい解説

吉田絃二郎【よしだげんじろう】

小説家,随筆家。本名源次郎。佐賀県生れ。早大英文科卒。《早稲田文学》に発表の《島の秋》で文壇に出た。その後,小説作品も多いが,とくに《小鳥の来る日》などの感傷的な随筆が青少年に広く迎えられた。小説《清作の妻》《ダビデと子たち》,戯曲《大谷刑部》《二条城の清正》がある。
→関連項目早稲田派

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吉田絃二郎」の意味・わかりやすい解説

吉田絃二郎
よしだげんじろう

[生]1886.11.24. 佐賀,神崎
[没]1956.4.21. 東京
小説家,劇作家,随筆家。本名,源次郎。 1911年早稲田大学英文科卒業。 16年から早大で教鞭をとるかたわら『早稲田文学』に寄稿,短編小説『島の秋』 (1917) で認められた。次いで『清作の妻』 (18) ,『大地の涯 (はて) 』 (19) ,『芭蕉』 (22) などの小説,『大谷刑部』 (25) などの戯曲,『小鳥の来る日』 (21) などの随筆を書いた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉田絃二郎」の解説

吉田絃二郎 よしだ-げんじろう

1886-1956 大正-昭和時代の小説家,劇作家,随筆家。
明治19年11月24日生まれ。キリスト教の「六合(りくごう)雑誌」の編集者から大正5年早大講師となる。小説「島の秋」,ベストセラーとなった随筆集「小鳥の来る日」,戯曲「西郷吉之助」などがある。昭和31年4月21日死去。69歳。佐賀県出身。早大卒。本名は源次郎。
【格言など】人はひとりであるときいちばん強い

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367日誕生日大事典 「吉田絃二郎」の解説

吉田 絃二郎 (よしだ げんじろう)

生年月日:1886年11月24日
大正時代;昭和時代の小説家;劇作家;随筆家
1956年没

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