名古屋コーチン(読み)ナゴヤコーチン

デジタル大辞泉 「名古屋コーチン」の意味・読み・例文・類語

なごや‐コーチン【名古屋コーチン】

鶏の一品種。卵肉兼用。愛知県コーチン種より改良して作られた。体は黄褐色名古屋種

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精選版 日本国語大辞典 「名古屋コーチン」の意味・読み・例文・類語

なごや‐コーチン【名古屋コーチン】

  1. 〘 名詞 〙 ( コーチンは[英語] cochin ) ニワトリの品種。名古屋地方原産。コーチン種と在来種との交雑によってつくられた改良種体型は小形。羽色はふつう黄褐色で尾羽と翼の一部黒い。卵肉兼用。
    1. [初出の実例]「名古屋コーチンとか云って、評判通りに美味かった」(出典:京阪食べある記(1930)〈松崎天民〉有名有実に美味い鶏肉)

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百科事典マイペディア 「名古屋コーチン」の意味・わかりやすい解説

名古屋コーチン[種]【なごやコーチン】

ニワトリの一品種。ナゴヤ種の原型。名古屋地方で在来種にコーチン種を交配して作った卵肉兼用種。羽色は赤褐〜黄褐色,小柄だが強健で就巣性は強い。年間160個ほどを産卵
→関連項目ニワトリ(鶏)

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「名古屋コーチン」の解説

名古屋コーチン[畜産]
なごやこーちん

東海地方、愛知県の地域ブランド
主に豊橋市田原市で生産されている。明治時代初期、元尾張藩士が尾張の地鶏中国のバフコーチンを交配し、卵肉兼用種としてつくり出された。肉は赤みを帯び、適度にしまった歯ごたえがある。また、卵は黄身の色が濃く、濃厚な味である。全国で唯一純粋種のまま商品化されており、知名度・品質ともに優れる。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「名古屋コーチン」の解説

名古屋コーチン

愛知県産の地鶏。卵肉兼用種。「名古屋種」の別称

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世界大百科事典(旧版)内の名古屋コーチンの言及

【愛知[県]】より

…高度経済成長期以降,全国的に兼業化が進む中で,園芸,養鶏地帯としての愛知県の位置は依然として保たれ,95年の農林統計によればキャベツ(全国の14.2%),キク(25%),観葉植物(43.6%)が全国1位の生産量をあげ,ブロッコリー,カリフラワー,カーネーションが2位,タマネギ,トマトなどの蔬菜類が5位以内に入っている。明治末に始められ,戦後盛んになった名古屋コーチンで知られるニワトリの飼育数は茨城県に次いで全国2位(3.9%)で,豊橋,一宮,高浜,名古屋の各市で盛んである。なお三河湾,伊勢湾および渥美半島外海を漁場とするイワシ,エビ,カレイなどの沿岸漁業のほか,大正末に始められ,全国5位を占めるノリの養殖と,80年代に入って急速に伸びたウナギ(全国1位,31.7%)の養殖が注目される。…

【ニワトリ(鶏)】より

…キジ目キジ科ニワトリ属の鳥類で,家禽(かきん)の一つ。祖先種は東南アジアに広く野生するセキショクヤケイ(赤色野鶏)とされているが,このほか,インド西部のハイイロヤケイ(灰色野鶏),スリランカのセイロンヤケイ(セイロン野鶏),スンダ列島のアオエリヤケイ(緑襟野鶏)なども成立に関与したとする説もある(〈ヤケイ〉の項参照)。家畜化は前3000年ころにインドで行われ,これが東は東南アジア,中国に,西へはイランを経て地中海沿岸諸国からヨーロッパへと広まっていった。…

※「名古屋コーチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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