ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「田原市」の意味・わかりやすい解説 田原〔市〕たはら 愛知県南部,渥美半島にある市。北は三河湾,南は太平洋に面する。 1892年町制。 1955年神戸村,野田村と合体,杉山村の一部を編入。 2003年赤羽根町を編入して市制。 2005年渥美町を編入。江戸時代は戸田氏,三宅氏の城下町 (1万~1万2千石) で,二七の市 (毎月2のつく日と7のつく日に市が開かれる) の市場町。東部の田原港,西部の福江港は三河湾内の寄港地として栄えた。周辺の農村部では,豊川用水の完成,農業構造改善事業などにより施設園芸や畑作農業の生産額が増大。温室やビニルハウスでの電照菊 (→電照栽培 ) やメロンなどの栽培,大山 (328m) 南麓での花卉栽培は有名。沿岸部はノリの養殖が盛んであったが,工業用地造成のため埋め立てられ,以前からのセメント,漬物工場に加えて,1968年から機械工場が,1979年から自動車工場などが操業を開始し工業化が進んでいる。渡辺崋山の没地で,田原城跡には渡辺崋山関係資料 (国指定重要文化財) を収蔵する田原市博物館がある。吉胡貝塚,百々陶器窯跡,大アラコ古窯跡,伊良湖東大寺瓦窯跡は国指定の史跡。宮山原始林,椛 (なぐさ) のシデコブシ自生地は国の天然記念物に指定。市域の一部は三河湾国定公園,渥美半島県立自然公園に属する。豊橋鉄道,国道 42号線,259号線が通る。面積 191.12km2。人口 5万9360(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本歴史地名大系 「田原市」の解説 田原市たはらし 2003年8月20日:田原町が赤羽根町を編入し、市制施行⇒【田原町】愛知県:渥美郡⇒【赤羽根町】愛知県:渥美郡 田原市たはらし 2005年10月1日:田原市が渥美郡渥美町を編入⇒【田原市】[変更地名]愛知県⇒【渥美町】愛知県:渥美郡 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by