含み資産(読み)ふくみしさん

デジタル大辞泉の解説

ふくみ‐しさん【含み資産】

企業などが保有する資産の時価が帳簿価格を上回っている場合、その差額。

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大辞林 第三版の解説

ふくみしさん【含み資産】

会社資産の価値が帳簿価格を上回っている場合の、その上回った部分。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

含み資産
ふくみしさん
assets with holding gain

保有中の資産にかかわる時価の上昇分を含み益というが,この含み益のある資産を含み資産という。日本では土地と有価証券が時価の上昇によって含み資産になっている場合が多い。現行の会計では,企業が保有する資産は取得時の支出額である取得原価で評価されているため,保有中に資産の時価が上昇した場合でも,その上昇分は貸借対照表での資産の評価額には反映されていない。したがって,その帳簿価額は市場価格とは異なる。そのため大蔵省企業会計審議会は有価証券の含み益や含み損の金額を注記するよう企業に要求,1991年3月期決算からその額が開示されるようになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

含み資産
ふくみしさん
latent property

企業が保有する資産の帳簿価額より時価などの評価額が高い場合の、その超価額をいう。一般には、時価評価が可能な有価証券や土地などの不動産について、含み資産が生じる。これは、資産の評価が取得価額で行われるために時価との乖離(かいり)によって発生するものである。しかし、2000年(平成12)4月から採用された金融商品会計基準により、有価証券は原則時価評価されることとなったため、含み資産となることはなくなった。土地などの固定資産については、2005年4月から資産価値の減少は減損会計によって評価減されることになったが、含み益については評価益を計上しないので、古くに取得した土地については、含み資産となっている場合が多い。また、特許権や営業権などの無形固定資産なども適切な資産価値として貸借対照表に計上されていない場合は含み資産となっている。[中村義人]

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