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告白録 こくはくろく confession

翻訳|confession

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

告白録
こくはくろく
confession

著者の人生における真実のあるいは潤色を加えた内面の記録を語った自叙伝の一形式。アウグスチヌスの『告白』に始り,ロマン主義の時代に最高の作品を生み出したが,同時に自己陶酔的な退廃的兆候を示しはじめた。

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デジタル大辞泉の解説

こくはくろく【告白録】

《原題、〈ラテン〉Confessionesアウグスティヌスの著書。13巻。4世紀末~5世紀初めごろの作。回心に至るまでの半生を、神への告白という形式で回顧。神への賛美が全編を貫く。

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百科事典マイペディアの解説

告白録【こくはくろく】

J.J.ルソーの自伝。原題は《Les confessions》といい,《告白》とも。後半生を迫害妄想で過ごしたルソーが,あるがままの〈私〉の告白というかたちで自己の性格や境遇を解剖,その〈魂〉の歴史を善も悪も素直に語りながら近代的自我による新しい人間像を感動的に描く。
→関連項目自伝

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世界大百科事典 第2版の解説

こくはくろく【告白録 Les confessions】

フランスの思想家ルソーの自伝作品。作者の死後,第1部が1782年,第2部が89年に刊行された。迫害と陰謀の妄想に苦しむ後半生を過ごしたルソーが,おのれを語りつくして読者の裁定を仰ぐ目的で,追放の身をかこつ1760年代後半に書きつづったもの。〈1人の人間を自然のまったくの真実のままに描きたい〉という有名な言葉に始まり,生誕から65年にいたる53年間の生活,とりわけ自分の〈魂〉の歴史を善悪の別なく赤裸々に記している。

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大辞林 第三版の解説

こくはくろく【告白録】

〔原題 ラテン Confessiones〕 アウグスティヌスの著作。回心に至る経緯を記した自伝的部分と、創世記冒頭の注解などからなる。罪の赦ゆるしの体験を通じて神を賛美する。懺悔ざんげ録。賛美録。
〔原題 フランス Les Confessions〕 ルソーの自伝。1765~70年執筆。死後の1781年、88年刊。己の内面をありのままに掘り下げた半生の回想。その強い自我解放の精神は、のちのロマン主義文学運動の先駆をなした。懺悔録。

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世界大百科事典内の告白録の言及

【自伝】より

…すでに17世紀末には,信仰自伝の形をとりながら,実は自身の恋愛や武勲などを描いたものが現れ,18世紀に入ると,こうした世俗化の傾向がいっそう濃化して,詐欺師,悪漢の自伝から,カサノーバの《回想録》のような,快楽性あふれる性的自伝までものされるに至る。もちろん歴史家のギボン,アメリカの万能人的実務家フランクリンの自伝のような,いわば価値ある生涯の記録も出ているが,内なる秘めごと,裸の私の定着を目ざす傾向と,自身の業績の確認という意向とがからみ合い,重なり合う所に生まれたのが,ルソーの《告白録》,ゲーテの《詩と真実》という自伝文学の最高峰であろう。こうした動きが,詩や小説にも波動を及ぼし,また流入したのが19世紀から現代に至る趨勢といってよい。…

【ロマン主義】より

… 1800年前後のロマン主義文学理論の提起に先立ち,ロマン主義的(ロマンティック)な傾向をもった作家や作品を総称して遡及(そきゆう)的に前期ロマン主義と呼ぶこともあるが,イギリス文学と類似の徴候は18世紀中ごろのドイツやフランスの文学にも見いだされる。とりわけルソーの書簡体小説《新エロイーズ》や自伝的な作品《告白録》がその代表とされる。恋愛を中心とする自己の感情の起伏や精神的苦悩を主人公に仮託して描く自伝文学は,ロマン主義文学の中でも主要な位置を占め,ゲーテの《若きウェルターの悩み》,シャトーブリアンの《ルネ》(1802),セナンクールの《オーベルマン》(1804),コンスタンの《アドルフ》へと継承され,ミュッセの《世紀児の告白》(1836)へと受け継がれる。…

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