周産期医学(読み)しゅうさんきいがく(英語表記)perinatal medicine

  • 周産期医学 perinatal medicine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

周産期とは,妊娠満 22週以後,出生後 7日までの期間をいい,この間の児を対象とした医学周産期医学という。かつては分娩にして,胎児産婦人科の担当,新生児小児科の担当と,臨床面では別個の対象として扱われていた。しかし,新生児は胎内環境の影響を受けてきたものであり,また分娩時の障害などが新生児異常を引き起こすという考え方から,健康な新生児を得るために,妊娠後期から分娩を経て新生児期にいたるまで一貫した医学的管理を行ない,系統だった処置を行なうようになった。なお,周産期における死産(後期死産)と新生児死亡早期新生児死亡)を合わせて周産期死亡という。世界各国の死産の定義が必ずしも統一されていないことから,世界保健機関 WHO提唱により,1950年以来,死産の統計には周産期死亡率が用いられている。

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世界大百科事典 第2版の解説

周産期における母児の医学的・生物学的問題を研究する学問をいう。具体的には,正常あるいは異常な環境における胎児の生理や病態生理,分娩に伴う胎児の生理的変化,子宮内因子や出生後の外的因子に影響される新生児の医学が研究の対象となる。特に日本の胎児学新生児学進歩はめざましい。主として小児科医による新生児学と新生児医療の進歩は,新生児死亡率を世界最低のレベルにまで引き下げ,子宮外胎児といわれる超未熟児でさえ後遺症なく育てられるようになった。

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