命ずる(読み)メイズル

デジタル大辞泉 「命ずる」の意味・読み・例文・類語

めい・ずる【命ずる】

[動サ変][文]めい・ず[サ変]
言いつける。命令する。「退場を―・ずる」
役職などに任じる。任命する。「課長を―・ずる」
名前をつける。命名する。「海南丸と―・ずる」
[類語](1命令言い付けめいれい指令下命指示指図さしず号令発令沙汰さた主命君命上意達し威令厳令厳命仰せ尊命懇命言い付ける申し付ける仰せ付ける

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精選版 日本国語大辞典 「命ずる」の意味・読み・例文・類語

めい‐・ずる【命】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]めい・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 言いつける。命令する。命じる。また、任命する。また、注文する。
    1. [初出の実例]「ちなみに国師に命じて試験せしむるに」(出典:正法眼蔵(1231‐53)心不可得)
    2. 「微子開を宋に封ずるとき命した辞ぞ」(出典:史記抄(1477)三)
  3. 名称をつける。名づける。命名する。
    1. [初出の実例]「著書の名目も後人のごとくさまざまに索め考えて命ずる事なく」(出典:授業編(1783)五)
  4. ( 特に「命ぜらる」の形で ) おっしゃる。
    1. [初出の実例]「四条黄門命ぜられて云はく」(出典:徒然草(1331頃)二一九)

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