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下命 かめい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

下命
かめい

行政庁が,私人に対し一方的に作為,不作為,給付,受忍の義務を発生させる行政行為。このうち不作為の義務を発生させる下命を特に禁止という。下命は事実行為についてなされる場合と法律行為についてなされる場合とがあるが,後者の場合でも事実としてあることをなすこと,またはしてはならないことを命じるだけで,直接,法律行為の効力を制限したり,否定したりすることを目的とするものではないから,禁止に違反する法律行為であってもそのことのみにより,ただちに無効とはならない。義務の不履行に対してはその義務の性格に応じて,行政上の強制執行によって強制したり罰則を適用したりする。

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デジタル大辞泉の解説

か‐めい【下命】

[名](スル)
命令を下すこと。また、その命令。言いつけ。「下命を拝する」
注文を受ける側から、商品や仕事などの注文。「御下命ありしだい手配致します」

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世界大百科事典 第2版の解説

かめい【下命 Befehl[ドイツ]】

広義では,公の機関が人民に対して一定の事項(作為・給付・受忍または不作為)を命ずること。このうち不作為を命ずるものをとくに〈禁止〉と呼ぶ。下命は,立法作用たる下命(例,納税義務の法定,銃砲刀剣類所持の一般的禁止),司法作用たる下命(例,民事判決による金銭支払の命令,刑事判決による刑の言渡し)および行政作用たる下命に区別することができる。行政法学上の概念としての狭義の下命は,行政作用たる下命,すなわち〈行政庁がある具体的な場合において人民に対し一定の事項を命ずる行為〉をいい,行政法学にいう〈行政行為〉の性質をもつ。

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大辞林 第三版の解説

かめい【下命】

( 名 ) スル
命令をくだすこと。 「御-を賜る」
品物・仕事などの注文。注文を受ける側の者が言う。 「ぜひ当方に御-下さい」

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世界大百科事典内の下命の言及

【行政行為】より


[行政行為の内容と効果]
 以上の意味において,行政行為とは行政庁の種々の行為を包括する抽象概念であるが,具体的にみると,行政行為の内容としては次のようなものがありうる。(1)〈下命〉および〈禁止〉 人に一定の行動(作為,不作為,給付,受忍)を命ずることを下命,そのうちとくに不作為を命ずることを禁止という。行政行為による下命,禁止の例として,道路交通法に基づく違法駐車車両の移動命令,道路標識による通行禁止等がある。…

※「下命」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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