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員外官 インガイカン

デジタル大辞泉の解説

いんがい‐かん〔ヰングワイクワン〕【員外官】

律令制で、令(りょう)に定められた定員以外の官吏。いんげかん。

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世界大百科事典 第2版の解説

いんがいかん【員外官】

律令の官職のうち職員令に定められた定員以外に増員された官職。初見は,718年(養老2)の式部員外少輔。京官(きようかん),外官(げかん)にもある。設置の目的は,繁忙な官職を補い助けることにあったが,正官と同じ公廨(くげ)にあずかったため,得分のみを目的とする弊害を生じ,774年(宝亀5)に員外国司が,781年(天応1)に内外文武の員外官が廃止された。員外官の機能は後の権官(ごんかん)に継承されたと考えられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

員外官
いんがいかん

(りょう)に規定する諸司官吏の定員外に置かれた官。718年(養老2)波多与射(余射)(はたのよさ)を式部員外少輔(しょう)に任じたのが初見。以後、京官(けいかん)には春宮坊(とうぐうぼう)、衛門府(えもんふ)、中衛府、少納言(しょうなごん)などに置かれ、また地方官には介(すけ)以下に多く任命されている。元来、員外官は事務の忙繁を理由に、定員外に置いた職事官(しきじのかん)であるが、左遷や京官の兼任による員外国司など、その官員も多数に上り、俸禄(ほうろく)(公廨(くげ))獲得が目的となって弊害を生じたため、774年(宝亀5)員外国司の歴任5年以上の者は解任し、5年未満の者は5年に満ちて辞めることとし、ついで781年(天応1)郡司、軍毅(ぐんき)を除く内・外官の員外官を全廃した。以後これにかわり権官(ごんかん)が盛行した。[渡辺直彦]

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