唐物を売買する商人の店。唐物は古代の9世紀に中国から舶載した品物のことで、10世紀からは「からもの」といった。17世紀にできた唐物屋は、長崎で取引する西洋や東洋の品物、たとえば道具類、香料、革、紙、薬、墨、筆などを扱った。18世紀には古道具屋の別名ともなったが、そうした異国の品物も扱っていたことは十分考えられる。そのころの大坂の唐高麗物屋(からこまものや)も唐物屋のことであった。「異国新渡奇品珍物類」という看板を掲げた店先でエレキテル治療をし、またコップやフラスコのガラス製品・花瓶などの中国陶磁器も商った。19世紀後半からは、西洋小間物店ともいうように、欧米各国の服飾品、衣料、帽子、化粧品、洋酒、手提げ鞄(かばん)などを扱うようになった。20世紀からは、洋酒類を除いたものを扱い、洋品店という言い方に変わった。
[遠藤元男]
『仲田定之助著『明治商賣往来』(1968・青蛙房)』
春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...