唐物屋(読み)カラモノヤ

デジタル大辞泉の解説

からもの‐や【唐物屋】

中国からの輸入品を売買していた店や商人。とうぶつや。
「江戸市中の―は外国品を売買して」〈福沢福翁自伝
古道具屋

とうぶつ‐や〔タウブツ‐〕【唐物屋】

唐物を売る店。洋品店
「―には毛糸、シャツ、ズボン下などが山のように並べられてある」〈花袋田舎教師

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大辞林 第三版の解説

からものや【唐物屋】

江戸時代、唐物を売買した店。また、その商人。とうぶつや。
古道具屋。

とうぶつや【唐物屋】

唐物を売る店。舶来の品を売る店。洋品店。 「襯衣シヤツを買ひに大きな-へ入つた/三四郎 漱石

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

唐物屋
とうぶつや

唐物を売買する商人の店。唐物は古代の9世紀に中国から舶載した品物のことで、10世紀からは「からもの」といった。17世紀にできた唐物屋は、長崎で取引する西洋や東洋の品物、たとえば道具類、香料、革、紙、薬、墨、筆などを扱った。18世紀には古道具屋の別名ともなったが、そうした異国の品物も扱っていたことは十分考えられる。そのころの大坂の唐高麗物屋(からこまものや)も唐物屋のことであった。「異国新渡奇品珍物類」という看板を掲げた店先でエレキテル治療をし、またコップやフラスコのガラス製品・花瓶などの中国陶磁器も商った。19世紀後半からは、西洋小間物店ともいうように、欧米各国の服飾品、衣料、帽子、化粧品、洋酒、手提げ鞄(かばん)などを扱うようになった。20世紀からは、洋酒類を除いたものを扱い、洋品店という言い方に変わった。[遠藤元男]
『仲田定之助著『明治商賣往来』(1968・青蛙房)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

からもの‐や【唐物屋】

〘名〙
① 中国その他の外国から輸入された雑貨を売買する店。唐物商唐物店(だな・みせ)。とうぶつや。
仮名草子竹斎(1621‐23)上「頭巾は三条から物屋甚吉殿の御方より、赤き錦を百日ばかりの其内に、心を尽し縫ひ立て」
② 古道具屋。唐物商。

とうぶつ‐や タウブツ‥【唐物屋】

〘名〙 外国の商品、特に西洋の衣料その他の雑貨を商う店。また、その人。唐物店。からものや。
※古着問屋旧記‐享保八卯年(1723)質屋を始め紛失物御調筋可相成家業銘書上写「唐物屋拾五組」
※田舎教師(1909)〈田山花袋〉二五「唐物屋(タウブツヤ)には毛糸、シャツ、ヅボン下などが」

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