ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四条頼基」の意味・わかりやすい解説
四条頼基
しじょうよりもと
[没]永仁4(1296)/正安2(1300)
鎌倉時代中期~後期の武士。四条中務三郎左衛門尉頼基(しじょうなかつかささぶろうざえもんのじょうよりもと)。通称四条金吾。法名は日頼。父,頼員(よりかず)に続き,北条氏一門の名越光時(北条光時,江馬光時)に仕えた。日蓮に深く帰依し,文永8(1271)年の竜口(たつのくち)の法難の際には刑場に向かう日蓮に随行したといわれる。医術を心得,幕府などによる弾圧のなか晩年の日蓮を看護した。身延山近くの内船(うつぶな)に隠棲し,持仏堂を建立した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報