デジタル大辞泉
「四生」の意味・読み・例文・類語
し‐しょう〔‐シヤウ〕【四生】
仏語。生物をその生まれ方から4種に分類したもの。胎生・卵生・湿生・化生。
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し‐しょう ‥シャウ【四生】
〘名〙 仏語。生物をその生まれ方から四種に分類したもの。
胎生(
母胎から生まれる人や獣など)・卵生(卵から生まれる
鳥類など)・湿生(
湿気から生まれる
虫類など)・
化生(他によって生まれるのでなく、
みずからの
業力によって忽然と生ずる、天・
地獄・中有などの
衆生)の四種の生まれ方。
しせい。
※
万葉(8C後)五・七九四右詩序文「盖聞、四生起滅、方
二夢皆空
一、三界漂流、喩
二環不
一レ息」
※
今昔(1120頃か)四「
六道四生に廻る事も亦、財を貪るに依て有る事也となむ語り伝へたるとや」 〔
法苑珠林‐一〇〕
し‐せい【四生】
※延宝八年合類節用集(1680)七「四生(セイ) 胎生、卵生、湿生、化生」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
四生
ししょう
仏教において、生き物の生まれ方を四つに分類したもの。卵生(らんしょう)、胎生(たいしょう)、湿生(しっしょう)、化生(けしょう)の4種をいう。卵生とは鳥類のように卵から生まれるもの、胎生とは獣類のように胎内から生まれるもの、湿生とは虫類のように湿った場所から生まれるもの、化生とは天人や地獄の生き物のようによりどころをもたずに忽然(こつぜん)と生まれるものをさす。
[松田愼也]
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四生
ししょう
仏教用語。生き物を生れ方により4種に分類したもの。 (1) 胎生 (母胎中で体を形成して生れた生き物) ,(2) 卵生 (卵の形で生れた生き物) ,(3) 湿生 (湿気のある場所から生れた生き物) ,(4) 化生 (過去からの業の力によって生れた生き物で,天人などをいう) の4種。
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