デジタル大辞泉
「因業」の意味・読み・例文・類語
いん‐ごう〔‐ゴフ〕【因業】
[名・形動]
1 仏語。何らかの結果を生む原因になる行為。また、因と業。
2 《前世の悪業が原因で招いた性格や運命の意から》
㋐頑固で思いやりのないこと。また、そのさま。「因業なやり方で借金を取り立てる」
㋑宿命的に不幸なこと。また、そのさま。
「―な生れだなあ」〈有島・或る女〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いん‐ごう‥ゴフ【因業】
- 〘 名詞 〙
- ① 仏語。因と業。果をもたらすための直接の力となる因と、その因を助ける間接的な縁としての行為(業)。また、果報の因となる業(ごう)、すなわち、報いの原因となる行為。
- [初出の実例]「死也非二我欲一。因業之鬼殺レ我」(出典:性霊集‐八(1079)講演仏教報四恩徳表白)
- [その他の文献]〔劉禹錫‐広禅師碑〕
- ② ( 形動 )( 前世の悪業が原因となって招いた性格、運命の意から )
- (イ) がんこで思いやりのないこと。欲が深くて無慈悲なさま。
- [初出の実例]「因業(ヰンゴウ)ばかり並べたてて聞訳のねへものだナア」(出典:人情本・柳之横櫛(1853頃)二)
- 「いんがうな借金とりや質屋(ななつや)」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六)
- (ロ) 救いようもなく不幸なさま。
- [初出の実例]「因業(インゴフ)な生れだなあ」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉前)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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因業
いんごう
業(ごう)はサンスクリット語のカルマkarmaの訳で、行為一般をさす。インド、とくに仏教は、つねに行為を重視して、その分析が鋭い。行為において原因があり結果を生ずると、その結果はただちに次の行為に作用し影響を及ぼし、ときに原因となる現実のあり方を説いて、前の行為を「業因」または「因業」とよんだ。それを日本の中世以降は、悪い行為や結果の場合のみをとくに強調して、俗に強情で頑固な態度を因業と称するようになった。
[三枝充悳]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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因業
いんごう
仏教用語。原因と,間接的原因である行為 (業) とをいう。また,結果をもたらす原因としての業をもいう。一般には,頑固で無情なことを意味する語として用いる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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普及版 字通
「因業」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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