国家総動員(読み)こっかそうどういん

大辞林 第三版の解説

こっかそうどういん【国家総動員】

戦争などの国家的危機に際し、国力を最も有効に発揮できるように、人的・物的資源を全面的に国防目的のために動員すること。

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世界大百科事典 第2版の解説

こっかそうどういん【国家総動員】

国家の勢力下にあるいっさいの資源や機能を戦争遂行に最も有効に利用するように統制運用するための措置。帝国主義の時代にはいると戦争は強国,さらには国家群の間の大規模かつ激烈な総力戦となった。膨大な軍隊動員され,銃砲弾薬から軍艦戦車航空機など破壊力が強大で遠距離を攻撃しうる高度な兵器が大量に消費される消耗戦となり,前線のみならず軍需生産や輸送・通信等の後方勤務人民と資材が全面的に動員された。政治・財政から科学や芸術までがこれに奉仕させられ,人民の日常生活のすみずみにまで統制が及んだ。

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世界大百科事典内の国家総動員の言及

【太平洋戦争】より

…そしてこのような内部矛盾をかかえた天皇制ファシズムは,敗戦とともに崩壊した。
[経済と国民生活の状況]
 日中戦争勃発後に本格化した戦時統制経済は,国家総動員法(1938年4月1日公布)を“てこ”として発展していたが,太平洋戦争開戦を契機に経済と国民生活に対する統制が一段と強化された(統制経済)。まず重要産業団体令(1941年8月30日公布)に基づき,1942年(昭和17)8月までに22の重要基幹産業部門に統制会が設立され,会長には財界人が就任し,企業整備令(1942年5月13日公布)により中小企業の整理統合と下請企業化が推し進められ,ここにファシズム型戦時国家独占資本主義体制が完成した。…

【動員】より

…しかし,依然として兵力の拡充・補充を円滑にし,また特に軍需物資の運用を効率的にするため,動員の計画を定め,即応態勢をとるのが普通である。なお,国家総動員とは,一切の人的・物的,有形・無形の資源を国防目的達成のため統制運営することをいう。【塚本 勝一】。…

※「国家総動員」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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