国際バカロレア制度(読み)こくさいばかろれあせいど(英語表記)International Baccalaureate

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国際バカロレア制度
こくさいばかろれあせいど
International Baccalaureate

スイス民法典に基づいて1964年設置され、ジュネーブに本部を置く財団法人国際バカロレア事務局によって実施される国際的大学入学資格試験制度。略称IB。同事務局が定める教育課程(2年間)を、登録されている国際学校で履修し、言語(2か国語)、人文科目(歴史、地理、経済などのうち1科目)、実験科目(生物、化学、物理などのうち1科目)、数学および選択科目の計6科目の国際バカロレア試験(IB試験)に合格すれば、国際バカロレア資格(IB資格)が授与される。このIB資格取得者に対して大学入学資格を公認している国は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダなど101か国に上る(2000)。合格率は81.8%(2002~06年平均)である。

 日本も、1979年(昭和54)4月25日の文部省告示によって、「国際バカロレア資格を有する者で18歳に達したもの」に対して、国内の大学入学資格が認められることとなった。このことは、帰国子女や留学生など外国で教育を受けた者に対し、入学資格の点で大学がその門戸を開いたことになり、国際化時代を迎えたわが国にとってその意義は小さくない。上智(じょうち)大学、国際基督(キリスト)教大学、早稲田(わせだ)大学など多くの私立大学に加えて、京都大学、広島大学、名古屋大学などの国立大学でも、その取得者を一般の選抜とは別の「帰国子女等の特別選抜」によって受け入れており、大学の国際化の進展が期待されている。

[二宮 皓]

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