3月8日。国連が1975年、女性の権利向上を目指して定めた。20世紀初頭に米国で女性が労働環境の向上や婦人参政権などを求めて大規模なデモをしたことが起源とされ、例年、世界各地で集会やデモが行われる。「女性の日」として祝うイタリアの習慣から、黄色のミモザの花がシンボルの一つとされている。国際婦人年である75年には、第1回世界女性会議もメキシコ市で開催された。女性に関する初の国連会議で、133カ国の代表らが「平等、発展、平和」について議論した。
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毎年3月8日に世界的規模で行われる女性の政治的解放を目ざす統一行動日。1910年8月、第二インターナショナル第8回大会を機会に開かれた第2回国際社会主義女性会議で、ドイツ代表クララ・ツェトキンらの提案により、女性参政権を目ざす国際女性デーの開催が決議され、以後各国で実施された。当初の開催日は各国の実情に応じていたが、1921年6月、第三インターナショナル第3回大会を前に開かれた第2回国際共産主義女性会議で、ロシア革命(1917)の発端になったペトログラード(現、サンクト・ペテルブルグ)の女性デーを記念し、3月8日に統一することが決定された。日本では1923年(大正12)のこの日、東京で社会主義者による記念演説会が開かれ、以後半非合法で断続的な行事が行われ、戦後の1947年(昭和22)以後は毎年続けられている。当初は「国際婦人デー」と訳されていた。国連では国際婦人年(1975)に、3月8日を国際女性デーと定めた。
[松尾 洋]
『伊藤セツ・川口和子・小山伊基子著『国際婦人デーの歴史』(1980・校倉書房)』
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