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国際獣疫事務局 コクサイジュウエキジムキョク

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デジタル大辞泉の解説

こくさい‐じゅうえきじむきょく〔‐ジウエキジムキヨク〕【国際獣疫事務局】

家畜の伝染性疾病の伝播を防ぐための情報交換、研究協力を目的とする国際機関。1924年設立。本部はパリ。180か国が加盟(2016年3月現在)。日本は1930年に加盟。毎年の総会で決定する家畜の安全基準世界貿易機関の国際基準になる。世界動物保健機関OIEOffice International des Épizooties)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国際獣疫事務局
こくさいじゅうえきじむきょく
Office International des Epizootiesフランス語

動物の感染症(伝染病)を防ぎ、根絶を目的とする国際機関。2003年にWorld Organisation for Animal Healthを通称とすることを決めたが、通常、フランス語の正式名称の頭文字をとった略称OIEが用いられている。「動物のWHO世界保健機関)」ともいわれる。1920年代の世界的な牛疫の流行を機に、1924年、加盟28か国で発足し、2013年5月時点で178か国・地域が加盟している。日本は1930年(昭和5)に加盟した。本部はパリにあり、アメリカアフリカアジア太平洋東ヨーロッパ、中東の五つの地域代表事務所が設置されている。口蹄疫(こうていえき)、高病原性トリインフルエンザなどの感染症の指定、世界の発生状況の監視、関連情報の世界への発信を行い、感染症の制圧・根絶に向けた衛生基準づくりや技術的支援に取り組む。年1回の総会で決めた貿易基準(Code)と疾病診断基準(Manual)は世界貿易機関(WTO)の安全基準になる。とくに社会や経済に大きな被害をもたらす口蹄疫、牛海綿状脳症(BSE)、牛肺疫およびアフリカ馬疫については、発生状況や安全対策などを調査し、国・地域ごとに「清浄国」と「非清浄国」の分類を行う。また高病原性トリインフルエンザ、狂犬病などが発生した場合の届け出を義務づけている。感染症の防止だけでなく、食品安全や動物福祉にも取り組み、対象とする動物は哺乳類、鳥類、蜂(はち)、魚類、甲殻類、軟体動物などで、2008年からは両生類が加わった。
 BSEに対しては、原因である異常タンパク質「プリオン」がたまりやすい脳、眼球、脊髄、腸などを特定危険部位と定め、除去するよう求めている。国・地域ごとの分類では、BSEの「リスクを無視できる国」「リスクを管理している国」「不明の国」の3段階に分類、日本は2013年(平成25)5月にもっとも安全な「リスクを無視できる国」に認定された。これを受け、日本国内の全自治体が実施していたウシの全頭検査は2013年6月末をもって廃止された。口蹄疫については、「ワクチン非接種清浄国」「ワクチン接種清浄国」「非清浄国」の三つに分類、日本はワクチン接種清浄国であるが、感染が疑われる家畜が確認された2000年と2010年には非清浄国に分類され、日本からの牛肉輸入を禁止した国・地域があった。[編集部]

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