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国際科学オリンピック

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

国際科学オリンピック

1959年にルーマニアで開かれた数学五輪が始まり。参加国は東欧中心だったのが西側に広がり、分野も、物理、化学、生物学情報学天文学が加わった。それぞれの分野ごとに、参加国が回り持ちで大会を運営する。国際交流と切磋琢磨(せっさたくま)を通して才能ある若者を育てることが目的。中等教育段階の生徒(日本は主に高校生)が出場者で、成績上位から一定の割合で金、銀、銅の各メダルが授与される。たとえば、昨年の物理五輪スペイン大会では72カ国・地域が参加。選手に豆電球検出器が配られ、アインシュタインのノーベル賞受賞業績となった「光電効果」を検証する問題が出た。制限時間は5時間だった。

(2006-06-07 朝日新聞 朝刊 2総合)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国際科学オリンピック
こくさいかがくオリンピック
International Science Olympiad

中等教育課程にある生徒,おもに高校生を対象に毎年開催される,数学,物理,化学,情報,生物学,地理,地学の分野の国際的なコンテスト。おもな目的は,科学的才能に恵まれた子供の発掘と育成,国際交流や国際理解の推進である。国際数学オリンピック IMOが最も古く,1959年ルーマニアで第1回大会が開催された。当初は東ヨーロッパ諸国の地域的な催しだったがしだいに西側諸国も参加するようになり,2013年にコロンビアで開催された第54回大会では 97ヵ国が参加した。日本も 1990年の中国大会から参加し,コロンビア大会では団体で 11位という成績を収めた。国際物理オリンピック IPhOは 1967年にポーランドで第1回大会が開催され,日本は 2006年に初参加。国際化学オリンピック IChOは 1968年のチェコスロバキア大会が最初で,日本は 2003年に正式参加。国際情報オリンピック IOIは 1989年から始まったプログラミング能力を競う大会であり,日本は 1994年に初参加。国際生物学オリンピック IBOは 1990年から行なわれ,日本は 2005年に初参加。国際地理オリンピック IGEOは 1996年から隔年で開催され,2013年から毎年開催,日本は 2000年に初参加。2007年から国際地学オリンピック IESOが行なわれ,日本は 2008年に初参加。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国際科学オリンピック
こくさいかがくおりんぴっく
International Science Olympiads

世界中の中等教育課程にある生徒が参加し、科学技術に関する発想や知識、問題解決の能力などを競う国際的なコンテストの総称。知のオリンピックともよばれている。日本では高校生がおもな対象となる。世界の科学的な才能に恵まれた子供を発掘し、才能を育むチャンスを与えることを目的に開かれており、代表選手や教育関係者にとって国際交流を図る貴重な場となっている。おもな国際大会には、(1)国際数学オリンピックInternational Mathematical Olympiad(IMO)、(2)国際化学オリンピックInternational Chemistry Olympiad(IChO)、(3)国際生物学オリンピックInternational Biology Olympiad(IBO)、(4)国際物理オリンピックInternational Physics Olympiad(IPhO)、(5)国際情報オリンピックInternational Olympiad in Informatics(IOI)、(6)国際地理オリンピックInternational Geography Olympiad(iGeo)、(7)国際地学オリンピックInternational Earth Science Olympiad(IESO)、(8)国際天文学オリンピックInternational Astronomy Olympiad(IAO)などがある。
 各大会はすべて個人戦として成績を競い、理論問題試験のほか、実技や実験などの試験も行われる。個人の成績と国別ランキングが発表され、成績優秀者には金メダル(上位の約1割)、銀メダル(次の2割)、銅メダル(次の3割)が授与される。また、各大会開催中には、開催地独自の文化を体験するスポーツやゲームが行われ、他国の代表選手と国際交流を育むプログラムが盛り込まれている。
 国際科学オリンピックの発祥は、1959年に開催された国際数学オリンピックである。同大会はルーマニアが主催国となり、ハンガリー、ブルガリア、ポーランドと、当時のチェコスロバキア、東ドイツ、ソビエト連邦の7か国の選手を招待して開かれた。以降、1967年に物理、1968年に化学、1989年に情報、1990年に生物学、1996年に地理と天文学、2007年に地学と、徐々に対象分野を広げてきた。現在は、ほぼ毎年1回、参加国の持ち回りによって分野ごとに開催地を決定し、運営している。国際大会に参加することができる選手は、通常1か国で4名から6名である。
 日本は1990年(平成2)に国際数学オリンピックに初参加し、2014年(平成26)時点で、数学、物理、化学、情報、生物学、地理、地学の各大会に選手団を派遣している。選手は各分野ごとに代表選考を兼ねた国内大会で選抜され、国際大会参加前には強化合宿が行われる。[編集部]

日本科学オリンピック推進委員会

日本の将来を担う子供たちの理科や数学の才能をみいだし、その能力を伸ばす取組みとして国際科学オリンピックを盛り上げるため、ノーベル賞受賞者や学識経験者、財界人などによって日本科学オリンピック推進委員会が組織されている。英語名称はJapan Science Olympiad Committeeで、略称JSOC。2007年(平成19)設立。事務局は公益財団法人日本科学技術振興財団振興事業部内にある。ノーベル賞受賞者の江崎玲於奈(えさきれおな)が会長を務める。各国際科学オリンピックや国内選抜大会などに関する広報活動や運営を支援するほか、子供や教育関係者を対象とした科学関連のシンポジウム、体験講座などを主催している。[編集部]

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