地理学に関する問題を、地図や景観写真、統計などの資料をもとに、読解力や分析力を駆使して解く能力を競う国際大会。国際科学オリンピックの一つである。略称iGeo。開催年の6月末時点で16歳から19歳の、高等教育機関(大学など)で教育を受けていない者が対象。大会の発祥は1965年にエストニアの大学生が企画した環バルト海地理競技会である。その後、1994年にプラハ(チェコ)で開かれた国際地理学連合(IGU:International Geographical Union)の総会において、国際地理オリンピックの実施が提案、承認され、1996年に第1回大会がオランダのハーグで開かれた。以降、2012年までは原則2年に1度開かれており、日本で初めて開かれた2013年第10回京都大会からは、毎年1回開催されている(2020年の大会は新型コロナウイルス感染症〈COVID(コビッド)-19〉の感染拡大のため2021年に延期のうえ、オンラインで開催された)。京都大会には32の国と地域から126人の選手が集まった。
大会は参加国から原則として4人が参加し、開会式や表彰式を除き、4日間連続で、記述、マルチメディア、フィールドワークの3種目の試験が実施される。なかでもフィールドワークはこの大会に特徴的なものであり、代表選手は定められたコースを歩きながら、途中のチェックポイントで地形断面図や土地利用図などを作成。その後、机上で地図や統計資料などをもとにしながら、観察した土地のもつ特色や課題とその対応策を考察するという地理学独特の試験である。
国際大会へは、代表選考を兼ねた科学地理オリンピック日本選手権に出場し、国際大会の出題内容を想定した3段階の選抜試験で優秀な成績を収め、日本代表としての強化合宿を経た4名が派遣される。この大会は国際地理オリンピック日本委員会が主催する。
[編集部]
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